（お金だけじゃないけど）お金は大事だよ〜

先日、当社のお客さまであり仕事仲間である方々と、久しぶりに食事をご一緒する機会がありました。そこでの会話から、いろいろと考えることがありました。

現代の日本の学生の中には、「お金儲けはよくないこと」という暗黙の了解なのか、風潮があると聞きます。たしかに学生たちと話をしていても、そういう言葉が端々に聞かれるのです。
これは、現代が物が満ち溢れていること、何かが欲しくてたまらない、という環境になったことがないこともあるでしょうし、就職斡旋会社の吹き込みによるものもあるようです。同じ会社が社会人に対しては「あなたの給与はそれでいいのか」という給与診断みたいなことをやっていたりするわけですが。

以前、僕の友人である香港人が初めて日本に来た時の感想を話してくれました。

「日本、特に東京と大阪は楽しかった。ただ、お金がないとつまらない」

日本だけではありませんが、どれだけあれば満足かということはさておき、お金がないとできないことがたくさんあります。学生たちにこう言うと「お金だけじゃないですよね」と反論してくるのですが、じゃあ無くてもいいのか、というとそうではないわけです。
お金だけじゃないけれど、お金がないと困るわけです。実家から通学していると、自分の生活はタダだと勘違いしている人がいるようです。学費、食費、家賃も自分の領域を算出すると結構な金額に換算されるはず。電車通学ならお金がかかりますし、友だちとお茶を飲みに行くこともあるでしょう。それを今まで親が払ってくれていただけのことなのですよね。

どこかの山の中にこもって自給自足で生活をしたとしても、肉とか魚とか、自分で入手したものが欲しいのなら、やはりお金が必要になります。衣服もタダではありませんし。

こういうカンタンなことを知っていないと、社会人になってその意識を修正するのに時間がかかってしまいます。企業はそれぞれに理念を持ち、あるいはCSR活動をしていても、利益を生まないことには給与も支払えませんし、当然その他の活動もできません。当たり前のことですよね。

ただしくお金のことを知る。こういうことが必要な学生が少なくないようです。