「自分の給与はもらって当然」と思った瞬間から後退する
坂本さんが「「そもそもどうしてお金がもらえるのだろう」このように考えたことってありませんか?」というエントリーを書かれています。僕もときどきこういう話をするのですが、「それは大木さんが経営者だから」と言われることが多いのです。しかし、僕は昔働いていた会社の上司から言われた言葉がキッカケなんです。
「給料はもらうものじゃなくて、獲得するものだ」
その上司いわく、「給料をもらう、と思ったら、上司の顔を見るようになるし、その上司を越せない」と。たしかに、上司はいずれ追い越したいと思っているのであれば、上司の顔色を見ているのではなく、その先を見て自社に貢献する人間にならないといけないわけですよね。
僕は、情けないお話ですが、そういうことに気づかせてもらったのは30代になってからでした。それから考え方を変えてみると、取り組み方も変わってくることが分かりました。会議の結果を待たず、先を見て動き始める。たとえば、AとBという二つの結果がありえるのであれば、動ける範囲で両方に着手しておく。Aに決まった瞬間に、Bを捨ててAに専念する。ここで、Bに着手した時間をもったいないと思うのではなく、「Aに先行着手しておいてよかった」と思うことが大事なんですよね。
僕も長く会社員でしたので、いまもらっている給料が突然下がってしまう、というのが困ることは充分分かりますし、突然もらえないのは大変だと思います。しかし、会社が存続し、利益が出ていないことには、無い袖は振れないことも事実ですよね。
この給料をもらって当然と、そこに留まってしまうのではなく、この給料をさらに増やすためには、という視点で考えてみることって、難しいものでしょうか。もちろん制度もあるでしょうが、視点を変えると見えるものが変わるように感じている今日この頃です。