オルタナティブ・ブログ > 「走れ!プロジェクトマネージャー!」 >

スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

あなたは、上品ですか?下品ですか?

»

 田中淳子さんが「品のよい人とは・・・内田樹さんの本から」ということを書かれていて、

「品のよい人というのは、節度を知る人のことです」

と書いておられます。なるほど、分かりやすい表現ですね。上品という言葉があって、僕は上品な人が大好きです。たいていの場合、僕が持ち合わせていないものを持っておられること、話していると心が洗われるような気になる、からです。
 一方、下品な人と感じる人もいます。こちらはキライというか、苦手。そうですね、ご飯を食べる姿勢とか、大きな音を立てて食べるとか、それ以外には使う言葉に品がないとか。

 先日、僕のプロジェクトマネジメントの師匠が、定年で半引退されました。上場企業の取締役なので、出勤頻度を下げて残られますが、一線からは退くということで。
 この方は、京都のご出身なのですが、本当に上品な方なんです。もちろん厳しいプロジェクトマネージャーであるわけですが、怒るときにも品がある。目的達成意識が強いため、怒ってもしょうがないときはグッと言葉を飲み込む。決して下品に怒鳴ったりしない。

 人間ウォッチングが好きな僕としては、道を歩いていても、よく人のことを見ています。ああ、上品な方だなあ、と感じることがあると気持ちよくなりますから。その逆に、下品だなと思うと、そっちは見ないようにしています。印象に残したくないから。そうやって、自分の中に上品なエッセンスを、少しでもいただければと考えています。(そんな簡単なものではないですけどね、気分です、気分)
 
 年末に限らないですが、時に地下鉄のホームで怒鳴り合う人たちがいます。ぶつかったとか、たぶん些細なことなんだろうと。こういう時に使う言葉に品がない。とにかく下品な言葉で怒鳴り合っているのは、近くにいるとせっかく溜めた上品エッセンスを消されてしまう気がするので、なるべく遠ざかります。

 自分で自分のことを下品だなんて思っている人はそうそういないでしょうが、上品であろう、という気持ちっていいな、と思うんですよね。上品な人を見て、見習えることは見習う、といった感じで。
 年の瀬の慌ただしい中、少しでもこういう気持ちを持って望みたいと感じた週末です。

Comment(2)