オルタナティブ・ブログ > てくてくテクネコ >

顧客サービスとITのおいしい関係を考える

てくてくテクネコの1年を振り返る【後編】

»

7月

片貝さんのエントリに端を発した2回シリーズの「社長さん、シンクライアントはいいですよ~」は、気合いを入れて書きました。近い将来に携帯・PHSの通信速度は、有線LAN並みになりそうです。シンクライアントは、ますます実用的になってくると予想します。

ガソリンスタンドのY2H問題」で一時は200円超えになるかと思われたガソリン価格ですが、このところ毎日1円ずつ下がっています。近所のスタンドでは今や100円を切る勢いです。安い方がいいのですが、これはこれで異常だと思います。

8月

学校おもてサイトのCMSはNetCommonsで決まり」で取り上げた、オープンソースのCMS NetCommonsに注目したのが8月でした。NetCommonsは今後の普及が楽しみなソフトウェアです。弊社として今後盛り上げていきたいと考えています。

日雇い派遣も名ばかり管理職もみんなプレカリアート」以降、ワーキングプアの問題について考えるようになりました。リーマン・ブラザーズが破綻したのは翌月の9月15日です。

9月

中間管理職が危ない【中堅崩壊】」から始まる3回シリーズで紹介した書籍「中堅崩壊」は、非常に興味深い本でした。ビジネス書としては厚めでボリュームがありますが、一読をお奨めします。優秀な中間管理職は、来年以降の日本経済の復活に欠かせません。

10月

米金融危機、日本のIT業界への影響は?」で予想した日本のIT業界への影響はどうだったのでしょうか。

周りを見る限りでは、金融系のITプロジェクトはそれほど影響がないようです。SAPやORACLE EBSの導入も止まっていないように思われます。

一方、一般企業向けのSIはダメージを受けているという話をよくききます。もうしばらく我慢が必要かもしれません。

11月

給付金で悩むくらいなら、いっそ【ベーシック・インカム】で」から始まる6回シリーズで、ベーシックインカムを例に、税制と福祉のバランスについて考えました。このエントリを書くきっかけになった定額給付金は、迷走の末に3月支給と決まりました。

のんびりやっている間に、12月は派遣切りが連日ニュースになり、麻生政権の支持率は危険水域と言われるまでに低下しました。定額給付金が支給されるのと、総理大臣が替わるのと、どちらが早いか、といった状況です。今こそ日本の将来を考えたしっかりとしたビジョンを政府から国民に示していただきたいところです。

12月

何かと言えば「100年に一度」がついて回る12月でした。12月は当ブログで月間最多の19エントリをアップしました。様々なテーマのエントリから「植物は不安にならない」を選びたいと思います。

植物と比べると、人間は頭が良すぎます。自分でコントロールできない先のことまで悩んで不安になるのが困ったところです。

本屋に行くと、"大恐慌"系のタイトルの付いた書籍が並んでいます。ここで考えてみたいのは、大恐慌本の著者は、1年前2年前に何を言っていたかです。以前に景気のいい予想を語っていた人は、今回もはずれる可能性があります。大恐慌を語る資格はありません。

新聞などのいろいろな発言を見ていると「米国が復活するのは3年かかるが、日本の景気の底は来年なかば」という見通しが増えてきたようです。こちらは企業の経営者の発言が多いので、当たるのではないかと考えます。

このような状況でも、すべての日本企業がダメになってしまった訳ではないのです。ユニクロをはじめとして、業績好調な企業はあります。悲観のしすぎはよくありません。

すべての企業と人にとって、来年がよい年になりますように。

Comment(0)