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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

米金融危機、日本のIT業界への影響は?

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ITmediaのAnchorDeskに「米金融危機、IT業界への影響は?」のタイトルで海外のコラムがアップされています。

ウォール街の大混乱をきっかけに規制が強化され、おそらくIT関連の仕事が増えるだろう。

という趣旨です。

では、米金融危機で「日本の」IT業界への影響はどうなるのでしょうか。私の予想は以下の通りです。

  1. 大手金融関係の仕事をしている大手のSI会社やコンサルティング会社は、一時的に案件が保留や延期になっても、J-SOX・コンプライアンス関連の受注が増える可能性がある。破綻した米証券会社の部門を買収した日本の証券会社や銀行では、合併・統合関係の案件が出ると思われる。
  2. これに合わせて、大手のプロジェクトに人を派遣していたり、大手から請け負いで開発をしていたりする中小のSI会社も、この分野では受注が増えるかもしれない。
  3. 一般の中小企業を顧客としているSI会社では、金融不安で顧客企業の新規IT投資が減る可能性が大きい。2.の会社も含め、日本全体のIT業界としては、マイナスになる懸念大。

弊社のように中小企業向けが中心で、CRM(顧客管理)やCMS(Webコンテンツマネージメントシステム)ような基幹システム以外(※)のコンサルティングをメインにしている会社としては、先行き厳しいと見ています。しっかり腰を据えていきたいと考えています。

皆様の予想はいかがでしょうか。

※ CRMやCMSは対お客様の最前線で使われるシステムです。企業にとって本当は重要な基幹システムなのですが、なぜか後回しになることが多いのが悩みどころです。

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