ボクが「起業するなら、ある程度お金を貯めてからにしろ」と思う理由
こんにちは、竹内義晴です。
今日の午後、新潟県の地域活性化リーディングプロジェクトで行われている、上越地域の企業の課題について、学生が取り組む「課題解決型インターンシップ」のイベントTOGARUで、審査員をつとめます。っていうか、審査員、ボクでいいんですかね、知りませんけど。与えられたことは、一生懸命つとめたいと思います。
いま、Twitterのハッシュタグ「#竹内義晴の生い立ち」というのを毎日書いています。書き始めた理由は、ふと、「生い立ちを書いておくと、『なぜ、ボクが現在のような考え方をしているのか』というのが分かるし、人となりも伝わるのでいいかな」と思いついて書き始めたんですけど、これが、人生の振り返りにもなって結構いいんですよね。
そして、改めて思います。人の人生って「それだけでコンテンツ」なんですね。タイムラインに沿って自分の人生を振り返ると、あのときはつらかった出来事も、あとから振り返るとすごく学びになるし、がんばってきた自分に触れると癒しにもなります。
さて、今朝はこんなことをつぶやきました。
「独立するのはいいけれど、食えないだろう? とりあえず準備をしなさい。1年ぐらい働かなくても食えるぐらいのお金を貯めなさい。準備ができたら、送り出してあげるから」と。そこで、まわりの同僚には言わずに契約を社員から個人事業主の業務委託に変えてもらい、起業するための準備を始めました。
-- 竹内義晴「これからの働き方とチームワーク」 (@takewave) September 15, 2022
ボクは、2004年に個人事業主で起業したんですけど、当時働いていた会社を辞めるとき、社長からこんなことを言われました。
「独立するのはいいけれど、食えないだろう? とりあえず準備をしなさい。1年ぐらい働かなくても食えるぐらいのお金を貯めなさい。準備ができたら、送り出してあげるから」
この言葉に、とても感謝しています。
なぜ、感謝しているのか。その理由を一言で言えば、「想像以上に食えなかったから」ですね(笑)
ハッシュタグ「#竹内義晴の生い立ち」にもあるように、ボクはあれこれ資格をとって、2004年に起業したんですけど、まぁ、食えませんでした。「全然」って言うほどね(なので、よほど覚悟ができている人しか、安易に起業は勧めないんですけどね)。
食えなかったんですけど、多少の貯えをしておいたおかげで、なんとか生きながらえたというか。
いや、正確には貯金も底をついて、ぜんぜん生きながらえはできなかったんですけど(笑)、でも、あのとき社長が「準備しなさい」「当座のお金を貯めなさい」といっていただいたおかげで、大きなケガにならずに済んだと思っています。
もし、何の準備もせずに起業していたら、家族を路頭に迷わせてしまっていたでしょう。おかげさまで、いまは親の役割を果たさせてもらえるぐらいにはなりました。
最近、いや、最近だけではなく、ときどき、起業ブームみたいなものがやってきますよね。また、自治体などの起業イベントなどもよく開催されます(今日参加するTOGARUは、起業イベントではないようです)。
起業のアイデアを発掘するのは大切だと思うし、チャレンジすることだって、とてもすばらしいことだと思います。一方で、必ずしもうまくいくことばかりではないので、起業するなら「準備をしろ」「ある程度お金を貯めてからにしろ」というのが、ボクの意見です。大切な人を路頭に迷わせないためにもね。