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ラーニングワーケーションとは「日常のおすそ分け」──「非日常」ではなく「誰かの日常」だから得られること

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こんにちは、竹内義晴です。

「ワーケーションで、非日常を体験する」「非日常で、心身をリラックスする」──確かに、ワーケーションには、そういった側面もあるのかもしれません。非日常に行くことで、気分が変わったり、癒されたりすることがありますよね。

一方、何かに気づいたり、感じたり、学んだりするためには、「非日常」ではない何かが必要なのかもしれません。

昨日、Facebookにこんな投稿をしました。

【それとなく、ゆるぼ】
まるでボクの心のような(笑)、可憐なそばの花が咲き始めました。

収穫は10月末です。

で、たとえばなんですけど、10/21(金)~23(日)あたりに、21日は、どこかのワークスペースで1日、それぞれ仕事をしつつ、週末はそばの収穫、で、夜は懇親会的なワーケーションをやるよーっていったら、興味あります? 週末だけでもおk、そば打ちもいいかもね。

そうしたら、知人から、「"ゆるぼ" で日常をおすそ分けできることが、たまらなくゆたかだなぁって感動します」というコメントが届きました。なんだか癒されました。

このコメントを読んで思い出したことがあります。それは、「他日常」という言葉です。

一緒に仕事をさせていただいている、日本能率協会マネジメントセンター 越境ラーニング事業部 の川村泰朗さんから、以前、こんな話を聞きました。

ラーニングワーケーションや越境学習では、「非日常」ではなく「他日常」に訪れることが大切なんですよ。

ここでいう、ラーニングワーケーションとは、企業における人材育成など、「学びを得られるワーケーション」のこと。他日常とは、「誰かの日常」のこと。

他日常には、その地域の人の日常がある。その人たちと会話をし、自分の日常との違いを感じることの中に、気づき・学び・発見があるのだ、と。

ワーケーションの仕事をするようになって、ボクもいくつかの地域に行きました。観光的な側面の場合、地域の外側はなんとなく分かるけれど、それ以上は分からない。

一方、地域のみなさんと話すことで、観光では決して得られないであろう話題に触れ、その中に気づき・学び・発見が得られることが多かったなー、と思っています。「地方なのに最先端」みたいな話とか、「あの事柄の裏側には、こんな営みがあったんですね」みたいな話が結構あって。そういった「誰かの日常」に、価値観が刺激されるっていうかね。

そのためには、地域との仲介役の人が必要なんですけどね。

今回ゆるぼしたそばの収穫は、「楽しければいいな」ぐらいの気持ちだったけれど、ラーニングワーケーションの取り組みでは、地域との仲介役になれたらいいなと思っています。

それにしても、「日常のおすそ分け」って言葉、すてきだなー。

最後に、妙高の日常をおすそ分けします。今朝の妙高山です。

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