大雪の日、「がんばって出勤しなくてもいい」人が増えるといいな #雪国テレワーク部
こんにちは、雪国テレワーク部の竹内義晴です。部員は1人です(笑)
2021年度の雪、大変ですね
関東甲信で雪が降ったそうですね。関東甲信に限らず、普段、あまり積もらないところに雪が降ると困りますよね。除雪が大変だったり、転んでケガをしてしまったりして。
ボクが住む新潟も今年は大変です。2021年2月7日、妙高市の積雪は354センチでした。ボクの記憶では、もっとも多かった年は平成23年度の390センチですから、今年はそれに次ぐ大雪です。2月6日、1日に降った雪は85センチでした。横殴りの雪がマジすごかったです。
積雪が基準を超えて災害救助条例の対象になったそう。「災害級の降雪」というより、「災害」といってもいいかもしれません。
うちは、自宅周辺をブルドーザーで除雪しているのですが、押している雪の量が半端じゃありません。まじめにやったら1時間以上かかります。
「あー、除雪終わったー」とブルドーザーから降りると、1時間前に除雪を始めたところに、すでに10センチ以上の雪が積もっていたときの徒労感といったらありません(笑)。まさにエンドレス。この日は朝と夕方の2回、除雪をしました。
2月13日は自宅の前にある納屋の雪下ろしをしました。2階建ての建物ですが、1階は埋まっています。下した雪が屋根の高さになってしまいました。これ以上降ったら、もう下ろせないかもしれません。
大雪のときはテレワークを推進?
さて、2021年度は、雪が降る前から「平年並か多くなる」との予想でした。2021年11月、テレビで「去年の大雪の教訓を踏まえて、大雪のときはテレワークを推進する」と流れていました。
「去年の大雪の教訓を踏まえて」というのは2020年度、普段あまり雪が降らない平野部で1メートル以上の積雪があり、高速道路が止まったり、道路の除雪が間に合わなくて物流が止まったり、ごみの収集ができなかったりと、街がストップしたんですよね。
そんなわけで、テレビで「大雪のときはテレワークを推進する」と流れていたわけですが、ボクはふと、こんなことを思いました。「テレワークを推進、もいいけど、そもそも、新潟でテレワークができる環境にいる人はどのぐらいいるのだろう?」。
コロナ禍により、都市部ではテレワークが広がりました。一方で、地方ではそうでもないような気がしています。実際、地元の友人・知人から「テレワークをしている」という話を聞いたことはほとんどありません。
そこで、思ったのです。「今はまだ、テレワークができる人は少ないかもしれない。でも、雪国の人こそ、テレワークができるといいのかも」と。
「これが当たり前」と思っているけど、雪国の暮らしって結構大変
と同時に、こうも思いました。「雪国の暮らしって、本当は結構大変なんだよな。新潟県民ほど、大雪の日ぐらい、がんばって出勤しなくてもいい人が増えたらいいな」と。
先日の、1日に85センチの積雪があった日、ボクは幸い休みでした。休みだったから除雪ができたけれど、もしあの大雪が平日だったら?
雪国に住むわたしたちは、雪が降ると朝1時間ぐらい早く起きて除雪をします。まぁ、それは日常だからいいのだけれど、でも、大雪の日は結構たいへんです。
しかも、大雪の日は、車に乗ろうと思うとホワイトアウトで視界が遮られることもあり、危険です。道路では立ち往生する車両がいたり、道路除雪が間に合っていなかったりと、渋滞することも少なくありません。過去の経験では、朝5時30分に家を出たのに、会社についたのは11時30分とか、ふと気が付けばガソリンがあまりないことに気が付きヒヤヒヤしたといったことが、1度や2度ではありません。
ボクら雪国の人間は、こういったことはそれほど特別なことではないし、ある意味「当たり前」です。そういった不便さも「日常」として、当然のごとく受け入れてきました。時には、「いやー、すごい雪だねぇ」と、非日常感を楽しんでいるようなところもありました。
これまではね。
それでも、会社に行かなくちゃダメ?
だけど、最近思うのです。
ただでさえ、厳しい環境に住んでいるのに、がんばっているのに、ホワイトアウトの危険やリスクを冒してまで、無理をして会社に行かなければいけないのだろうか? 渋滞覚悟で、朝早く家をでなければいけないのだろうか?
1日で85センチ降ることは、確かに稀かもしれません。でも、膝まで積もることなら、それほど特別ではありません。もし、そんなときに在宅勤務ができたら......。ホワイトアウトや渋滞のリスクを冒さなくてもいいし、通勤時間を除雪にあてることもできます。それは、難しいことなのだろうか?
というより、在宅勤務のほうが、むしろ業務効率がいいのではないか? 雪国ほど、テレワークができると、多くの人がハッピーになるんじゃないか?
もちろん、雪だろうが何だろうが、医療関係者や介護関係者、サービス業ではたらく方、スキー場の方、製造業の方、そしてなにより、除雪を行ってくれている方など、「職場に行かなければ仕事にならない」方もいます。「店舗の除雪をしなければならない」という人もいるでしょう。それはよく承知しています。本当にありがとうございます。
というより、ボクもいま、月~水は行政の施設で仕事をしているので、ボク自身も出勤しなければいけません。
でももし、全員は無理かもしれないけれど、在宅勤務できる人だけでも実際にやれば、道路渋滞を少しは緩和できるのではないか? 仕事に行くべき人が行きやすくなるのではないか? 道路除雪をする人が作業をしやすくなるのではないか?
大雪の日、定期投稿しています(笑)
そんなことを思って、昨年の11月に、こんな書き込みをしました。
それ以降、大雪と聞いては、Twitterなどに投稿しています。そろそろ「またか」と思われているかもしれないけれど(笑)
雪国の冬は、通勤前の除雪も大変だし、車も、早朝の雪道はすべりやすいので、テレワークを推進しましょう!
-- 竹内義晴 (@takewave) November 13, 2021
(この冬は、何度でも、何度でも、何度でも、叫ぶよ!)
-- 竹内義晴 (@takewave) November 29, 2021
雪で通勤が大変な、新潟のみなさん! 新潟の冬こそテレワークを!
大雪が降ったとき、大切なので、これからも何度も繰り返し投稿します。
-- 竹内義晴 (@takewave) December 17, 2021
厳しい環境で生活している雪国こそ、普段からテレワークを! 大雪のときにテレワークができるのは、普段の実践があってこそ。道路が動かなくなるリスク覚悟で通勤するよりも、家で仕事をした方が効率がよく、安全です!
【雪の日の定期投稿】
-- 竹内義晴 (@takewave) January 6, 2022
関東でも雪のようですね。交通に影響が出そうなぐらいの雪の日は、無理に出勤せずに、テレワークを!
【雪の日の定期投稿】
-- 竹内義晴 (@takewave) January 17, 2022
明日の新潟は警報級の雪だそう。テレワークできる人は、無理せずテレワークを。
妙高にいると「ま、日常だよね」って感じで、それほど大変だとは思わないけれど、客観的にみると「結構大変」な状況だし、本来、テレワークなどのBCP(事業継続計画)対策って、テロとか大規模災害だけじゃなくて、こういう「日常」から対応していくことが大切だと思うんですよね。 https://t.co/LTzUyt8Gsc
-- 竹内義晴 (@takewave) January 18, 2022
【大雪のときの定期投稿】
-- 竹内義晴 (@takewave) February 4, 2022
新潟県内は2/6にかけて大雪の予報です。土日で休みの方も多いと思いますが、厳しい環境で働く雪国の私たちこそ、日ごろからテレワークを。職場に行かなくても仕事ができる人が、渋滞覚悟で会社に行くのをやめると、職場に行かなければならないみなさんが行きやすくなります。 https://t.co/7Fyk4Z5KtO
【大雪の時の定期投稿】
-- 竹内義晴 (@takewave) February 9, 2022
大雪の時、危険や渋滞を覚悟で無理に出社しなくても、在宅勤務できる人はテレワークを。
そもそも、テレワークなんてできないよ
「テレワークをするっていったって、上司が許可してくれなければできないよ」「そもそも、会社はデスクトップのPCだから、テレワークなんて無理です」など、いろんな事情もあると思います。自分はやりたくても、それが叶わない事情もありますよね。
いきなりすべてを整えるのは難しいかもしれませんが、「とりあえず半日、在宅で仕事をしてみる」とか、できることはないかなぁ。
また、2020年の春、コロナ禍が広がったとき、突然「明日からテレワーク」と言われ、多くの企業が混乱したように、何か「コト」が起こったときに、急に「在宅勤務だ!」は難しい。スムーズなテレワークは日ごろの取り組みがあってこそだと思います。そういう意味では、雪国のテレワークこそ、身近なBCP(事業継続計画)対策なんじゃないかと思います。「業務を継続する」という意味でも、できることはないかなぁ。
今年の冬はもう少し続きますが、厳しい環境で暮らす雪国のみなさんほど、安全に働いてほしい......。というわけで、雪国テレワーク部は、これからも発信し続けます。
雪の影響がありそうなときのメディアの伝え方も、「今日は大雪なので外出を控えましょう」ではなく、「今日は大雪なのでテレワークにしましょう」になるといいな。