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6月からはじめていること。期待、恐れ、希望

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こんにちは。竹内義晴です。

6月ですね(もう半ばですが)。関東甲信越では梅雨に入ったそうです。みなさんは、雨が好きですか? ボクは、カラッと晴れた日が好きです。

でも、雨も恋しいです。畑で野菜をつくっているのですが、先週あたりは全然雨が降らず、土がカラカラだったので。恵みの雨です。

さて、すでに6月も半ばなのですが、6月1日より、今までと少し働き方や仕事内容が変わったので、みなさんにもお知らせさせてください。

6月からはじめていること

今まで、月~水はNPO法人しごとのみらいの仕事、木~金はサイボウズの仕事という、複業の形で仕事をしてきたのですが、6月1日から、月~水は妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会というところで働いています。「二足のわらじ」ならぬ、「三足のわらじ」をはくことになりました。

「三足のわらじ」といっても、いままで取り組んできたしごとのみらいの仕事と、これから取り組んでいくグリーン・ツーリズム推進協議会の仕事は、ボクの中ではニアリーイコールなので、所属先が一つ増えただけで、実質は、二足のわらじなのかなーと、個人的には思っています。

で、6月からはじめている仕事というのが、ワーケーションに関する仕事です。

ワーケーションとは、ワークとバケーションを組み合わせた造語です。多くの人にとってワーケーションは、「仕事もするけど、休暇も楽しむ」「PC1台片手に、旅をしながらはたらく」みたいなイメージをお持ちかもしれません。

たしかに、そういう側面もあるのかもしれませんが、私たちが実現したいのは、個々人の「多様な働き方の後押し」や「旅行の延長」もさることながら、改めて、個々人の「働く意味」や、企業の「働き方」を再定義したり、企業にとって「実務に役立つ」コンテンツを提供したり、「都市部を拠点に、地域でも働く」といった仕組みを構築しながら、都市部と地域を「仕事でつなぐ」仕組みができたらいいなと思っています。

具体的には、このような事業を行います。

  1. 都市部の方々が、地域と行き来することで人材教育ができるプログラム提供
  2. 都市部の方々が、地域の企業で複業できる「地方×複業」の仕組みづくり
  3. 地域のみなさんが、テレワークを通じて対外的な仕事ができる仕組みの構築
  4. 1~3を行う拠点づくり

それぞれについて、もう少しお話させてください

これから取り組んでいく具体的な事業

都市部の方々が、地域と行き来することで人材教育ができるプログラム提供

まずは、このコンセプトムービーを観てください。これは、日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)さんと開発に取り組んでいる here there というプログラムです。

「正解がない」といわれる現代、座学ではなく、都市部と地域を行き来する中から、さまざまな体験による学びを通じて、「働くとは何か」「生きるとは何か」自分なりの問いを立てながら、生きるための本質を見出していくプログラムです。新潟県妙高市とJMAMは包括連携協定を締結。現在、このプログラムの開発に取り組んでいます。

また、東部トップツアーズさんとは、自然がストレス改善に与える効果測定や、企業研修をはじめBtoBの商品開発。We'll Being JAPANさんとは、ワーケーションができる場や地域の中で働く機会を作るプログラムの開発を行っています。

ワーケーションは、言葉的に、ややふわふわした印象もあるので、当初はなかなか難しさもありました。また、「豊かな自然」や「温泉」は全国各地にあり「"妙高ならでは"は何だ?」の議論には苦心しました(今も真っ最中です)。でも、何度も議論を重ねてきて、だいぶいい感じの本質的なプログラムに仕上がってきました。

都市部の方々が、地域の企業で複業できる「地域×複業」の仕組みづくり

「地域×複業」とは、都市部の方々が、地元や関心のある地域で複業をすることです。その仕組みが作れたらいいなーと思っています。

「地域×複業」については、これまで、サイボウズ式でも何度か書いてきたので、この辺りの記事をお読みいただければ。

「地方移住はハードルが高い~」を書いたのが2018年6月。あのときは、賛否両論いろんな意見がありました。でも、この2年で複業自体も、地域×複業も、認知がだいぶ変わってきたなと思っています。でも、地域×複業したい人が、実際に取り組むためには、まだ課題もあると思っているので、実際に取り組みやすい形の仕組みができたらいいなーと思っています。

地域のみなさんが、テレワークを通じて対外的な仕事ができる仕組みの構築

これだけテレワークが広がり、場所の制約がなくなってきているので、テレワークを通じて、地域のみなさんが、地域外の仕事ができる仕組みができるといいなーと思っています。

これは構想段階なので、くわしくはまた、おいおい。

ワーケーションや研修ができる拠点の設立

これまで書いてきたプログラムを動かすための、テレワーク研修交流施設です。こちらは、妙高市のプロポーザルがはじまっているので、2年後ぐらいに、何かしらの形になるのではないかと思います。

このセンターは、個人的には2012年にイメージしていたもしも、「ビジネスマンのための、癒しのホテル」があったら・・・に近いものだと理解しています。ホテルではありませんが、ビジネスパーソンがワーケーションや研修、地域の方々がテレワークをするために訪れていただけるといいなーと思っています。

今抱いている期待、恐れ、希望

ここまで、2020年6月から始めていることや、これからの仕事についてお話しました。

テレワーク研修交流施設のところで触れたように、ここまで書いてきたのは、古いものは2012年、地域×複業は2018年、ワーケーションは2019年など、個人的には、今まで少しずつ「こんなのがあったらいいなー」と思い描いてきたものです。だからといって、ボクが何かをしたというよりは、いろんなご縁や偶然の積み重ねでこうなってきた感じです。関心を寄せてきた仕事に関われることは、とてもうれしいなーと思っています。

一方で、恐れもあります。まだ見えていないこともあるし、実現したいことをうまく言葉にできないこともあるし、絶対に実現できる保証があるわけでもないし。仕事をしていく中で、ときには、矢面に立たなければならないこともあるでしょう。仮に、うまく行かないことがあったりしたら、一人ポツンと残されて、まわりからサーっと人がいなくなる......なんてこともあるかもしれない。そう考えると、正直怖いです。マジ怖い。

でも、これは、正常な恐れだと思っています。こういう恐れがなければ、リスクヘッジはできない。だから、正しく恐れながら、でも、恐れに飲み込まれないように、自分をうまくマネジメントしつつ、いいプレッシャーに変えて、形にできればいいなーと思っています。何かあったとき、責任を負う覚悟はあります。

あとは、チームで取り組めたらいいなーと思っています。ボク一人の才能など、大したことはないし、苦手なことはたくさんあるしで。だから、妙高市や関係企業、地域のみなさんなどとチームで取り組めるといいなー。

というわけで、6月からの取り組みについてのご紹介でした。引き続き、よろしくお願いいたします。

最後に、月~水はこういうところで仕事をしています。どうです? この環境。ぶっちゃけ、最高ですよ。

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