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複業はいろんな経験を重ねながら緩やかにキャリアを積める―ITコーディネータ協会の機関誌「架け橋」に掲載

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P_20190319_161613.jpgこんにちは、ITコーディネータの竹内義晴です。ITコーディネータ(以下、ITC)はITのコンサルタントの資格で、経営をITで支援するのが仕事です。

ITコーディネータ協会機関誌「架け橋」25号(2018年下期号)の特集、「ITコーディネータの「働き方改革」~準備できてますか?兼業・副業・セカンドキャリア~」に掲載いただきました。内容は、「地方に住みながら東京のサイボウズ社で"複業"」です。

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ITCは大きく分けると、独立系と企業系の人がいます。独立系は、ITコンサルタントとして独立している人、企業系は、企業に勤めながら、ITコンサルタントをしている人です。ボクの場合は、独立もしているけれど、企業にも所属しているので、ちょうどその中間ですね。

ちなみに、ボクがITコーディネータになったのは2006年です。プログラマー時代に独立したのがきっかけですが、どうやって仕事と出会えるのかが分からず、「まずは、資格だろう」と安直な動機で。その後「資格じゃないんだ」ということをまざまざと経験することになるのですが(笑)。

それから紆余曲折を経て、今は組織作りの仕事がメインです(ITCの仕事は全くしていないわけではありません。中小企業にWebマーケティングなどの支援はしています)。サイボウズはIT企業ですが、直接的なITCの活動はしていません。それでも、ITCの資格を取ることで、コンサルティングという仕事を体系的に学べたのはよかったと思っています。

また、「複業」という文脈では、当事者の一人かと思っています。

コンサルタントは、自分の経験や知識を生かしてアドバイスする仕事です。経験やスキルが必要な仕事でもあり、将来独立を考えている人も結構いるんじゃないかなーと思っています。中には、定年までは会社で働き、その後、独立を目指している人もいるかもしれません。

でも、いきなり独立しても、すぐに軌道に乗るかは分からないし、大変なことも多いものです。

だからといって、会社勤めではなかなか分からないこともあります。本当の意味で「経営者を支援するコンサルタント」になるなら、自身も「経営者の立場」を経験していたほうが親身になれます。例えば、仕事を作る大変さとか、お金が減っていく恐ろしさとか、トップだからこそ感じる孤独感などなど。「理屈はそうだけど、実際は......」というのが、経営だと思うので。

将来のキャリアを考えた時、今までは、独立系か、企業系かの二択だったけれど、それぞれにはそれぞれの良さがあるので、これからは複業の選択肢もアリなのではないかなーと思っています。独立するにせよ、しないにせよ、いろんな経験を重ねながら、緩やかにキャリアを積めるのがいいですよね。

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