「ノマド」という言葉を聞かなくなって変わったのは「堅実さ」と「多様性」
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
そういえば、2~3年前によく聞いた「ノマド」という言葉、最近めっきり聞かなくなりましたね。それよりも、「リモートワーク」や「テレワーク」という言い方のほうが主流かもしれません。
ノマドも、リモートワーク/テレワークも、「働く形態」という意味では、「離れた場所でも、Wifiとパソコンさえあれば働ける」でどれも同じように感じますが、「言葉の意味合い」はずいぶん違うような気がします。
ノマドは、「フリーランサー」が「自由奔放に独自のスタイルで働く」という意味合いが強いのに対し、リモートワーク/テレワークは、「組織人」が「多様性が受け入れられ、個々人が働きやすいスタイルで働く」という印象です。
そういう意味では、ノマドと言っていた時代は、まだまだ自由ではなかったのでしょうね。組織にいるのが窮屈な人たちが、「オレは自由にはたらくんだー!」と組織を飛び出て、「いいだろう?オレは自由なんだぞ!」という感じ。ちょっとした「おしゃれさ」や「ファッション性」もあったかな。でも、その代わりに安定を手放した感じ。
一方、リモートワーク/テレワークは、個々人が働きやすい環境で堅実に働く感じがします。組織という意味合いでは、窮屈さよりも「多様性を受け入れてくれてありがとう」という、感謝の気持ちの方が多い感じがします。
「組織を飛び出る」というのは、一人で食っていけるだけのスキルや勇気が必要だと思います。そういう意味では、かつて、組織を飛び出たノマドワーカーは、見方を変えると「秀でた何か」を持っていたのかもしれない。リモートワーク/テレワークが使われるようになった今、そういう彼らが多様性として受け入れられ、組織に残って働いてくれるのは、企業にとっては意外といいことなのかもしれない。
もっとも、「安定」というのは「組織に属する」ことではなく、「変化への対応力」だと思っているので、働く形式にはあまりこだわりがないのですけれどもね。
それにしても、たった2~3年で働き方ってずいぶん変わるものですね。さて、これからはどうなっていくのかな。楽しみです。