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意外と遅い?コミュニケーション能力が完全に発達する脳の年齢とは

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

4月に入って1週間ほどが過ぎました。新入社員のみなさんは会社に慣れてきましたか?周りの先輩と比較して、「自分ってダメだなぁ」なんて思う時期かもしれないですね。

さて、2014年1月に日本経団連が発表した「新卒採用(2013年4月入社対象)に関するアンケート調査結果の概要」によれば、採用選考時に重視する要素は10年連続で「コミュニケーション能力」が第1位なのだそうです。

一言でコミュニケーション能力といってもその範囲は非常に広いですが、仕事の中で必要なコミュニケーション能力は、会社に入ってから身につけても全然遅くないとボクは思っています。

もちろん、「はっきりとゆっくりしたスピードで話す」などの「やり方」は学生時代にも身につけられるかもしれませんが、学生時代に体験する社会との関係性は限られるので、仕事の中での生きたコミュニケーション能力は仕事の中でしか学べないとも思っているからです。

また、脳神経学に基づいたコミュニケーションの方法が書かれている『心をつなげる』という本には、次のような記述があります。

人間の基本的な言語力は12歳前後までに形成される。そして他者とのコミュニケーションや社会に対する意識の微細な側面を理解できるようになるのは、その能力をつかさどる脳機能が完全に発達する20代後半から30代前半である。

20代後半から30代前半って、意外と遅い感じがしません?でも、ボクの体験としてはよく分かる気がします。社会に対する意識を持つようになった(まだまだでしょうけど)のなんて、つい最近のような気がしますもん。

新入社員のみなさん、新しい環境で悩むことも多いと思いますが、いろんな経験を重ねながらゆっくりと学んでいきたいですね。どんなに優れているように見える先輩も、最初はみんな新入社員でした。だから大丈夫ですよ。

もし、困ったことがあったら連絡ください。何もできませんが、話を聞くぐらいならできますので。

逆に、20代後半から30代前半のみなさんは役職的にも人をまとめる機会が増えますし、脳機能的にもっとも発達している時期です。コミュニケーション能力を身につけはじめるにはちょうどいい機会かもしれませんね。学ぶ機会を意識的に作ってみてはどうでしょうか。

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