気付いているけど、なかなか声を掛けられない
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
ボクは雪国、妙高高原で生まれました。中学で神奈川の学校に行って、28歳で帰郷して、それからずっと妙高高原に住んでいます。
妙高高原は、冬には3メートルほどの雪が降る豪雪地帯です。今年は例年に比べるとあまり降りませんでしたが、それでも2メートルは楽に積もっていましたから、毎日が雪との戦いです。
冬になると、父親は朝5時には起きて家の周りを除雪します。でないと、車で仕事に行けませんから。今も昔もそうです。
しかし、雪は日中も降ります。雪が降ると父親が車で帰ってきても家に入れないので、子供のころは、夕方になるとボクが除雪をしていました。
父親は仕事から17時30分ごろ帰ってきます。その時間になると少しゆっくり目に除雪をしました。なぜなら、「おっ、今日も除雪しておいてくれたんだね。ありがとう」と褒めてほしかったからです。
けれども、父親はあまりそういうことを言葉にするタイプではありませんでした。もちろん、除雪がされていることに気づいてはいたのでしょうけど、ボクらの父親の世代は、そういうことをあまり言葉にしない世代なのかもしれません。
それは、今でも変わっていません。
仕事をしていると、時に悩むことがあります。そんなときは、ため息をついたり、困っている素振りを見せたりして、「悩んでますよ~」「助けて下さ~い」オーラを出す(笑)のですが、父親から声を掛けてくれることはまずありません。本当は気づいてほしいし、声をかけてほしいんですけどね。
いや、ひょっとしたら父親も、「気付いているけど、なかなか声を掛けられない」のかもしれません。近しい関係だと、意外とそういうものですよね。
親子関係に限らず
「気付いて欲しいけど、なかなか声を出せない」
「気付いているけど、なかなか声を掛けられない」
恋愛でも、仕事でも、すべての人間関係はそうなのかもしれません。
家族のために、社員のために、そして、自分自身の存在価値を証明するために、みんな一生懸命働いています。そんながんばっている人たちのために「気軽に話せる仕組み」を作りたい。
このような気持ちで、ボクは仕事をしています。