これからの時代の「本当の安心感」とは?
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
先日、なんもない山の中で農業や自然ガイドをしている知人の家に遊びに行ってきた。
もう、笑ってしまうぐらい何もない山の中。彼は数年前に関東から妙高に移り住んだ。
この間、しごとのみらいの忘年会で六本木に行った。駅に降り立ったとき、きらびやかな明かりやおしゃれな建物に、思わず、「わ~、豊かだなぁ~」と思った。その豊かさと比べると、彼の生活はお世辞でも豊かとは言い難い。家はボロボロの古民家で、正直、なにもない。
だけど、ボクは思った。
「モノはないけど、生きていくうえでの安心感は相当あるんじゃないかなぁ」。
彼は、とりあえず食うモノと住む家には困らない。米や野菜は自分で作っているし、山に行けば食べ物はある。また、食材は近所の人がくれたりもするらしい。家はおしゃれじゃないがとりあえず寝れる。壊れたところは自分でなおしている。
「これだけあれば十分生きていける」という、自分が生きていくのに必要な最低ラインを知っている人は強い。そのほかは楽しむためのオプションなのだから。
あとね、人は農業のことをバカにするかもしれないけれど、農業でも、サービスでも、何でもいい。「何かをゼロから生み出せる人」は本当にクリエイティブだなと思う。今は何でもスーパーに売っている時代だ。お金があれば何でも買うことができる。だから、ボクらはお金を稼ぐことに必死になっている。だけど、それって何かを生み出している?
安心感を求めて大企業や役所に勤めるのもいいが、今は、企業だってこの先どうなるかわからない時代だ。
「生きていくうえで必要な最低ラインを知っていること」
「ゼロから何かを生み出せるクリエイティビティがあること」
この2つさえあれば相当安心して暮らせるんじゃない?というか、この2つさえあれば何もいらないのかも。
今すぐはそうなれないかもしれない。だから、今の生活をすぐに捨てなくてもいい(というか、それは無謀だ)。けれども、少しずつでもいいからボクらも何かを生み出していきたいなと思う。そうすれば、恐れるものは何もない。