誠Biz.IDさんでつづっていたコミュニケーションスキルの小連載が終わりました
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
今年最後の金曜日ですね。今日で仕事納めという方も多いのでは?
誠Biz.IDさんで連載させていただいている『ボクの不安が「働く力」に変わるとき』の中で、小連載としてつづってきたコミュニケーションスキル「コミュニケーションU」のお話が終わりました。
- 仕組みや制度だけでモチベーションは上がらない――社員を前向きに導くコミュニケーションの全体像
- 「伝える」前に知ってほしい、「伝わる」コミュニケーション6つの前提
- 相手に合わせて信頼関係を作る4つのステップ
- 心理的な「真の欲求」を引き出し信頼関係を作る問いのモデル
- 「褒めて育てる」ことの欠陥
これを連載したいと思ったのは、私が職場のコミュニケーションで大事だと思っていることについて、研修等ではお伝えしていたけれど、まだ文字として起こしていなかった部分を言語化して、研修や講座のテキストにまとめるきっかけにしたいと思ったから。
できるだけシンプルに、わかりやすく書こうと努めました。でも、コミュニケーションって非言語でやりとりする部分が多いから、言葉にすると当たり前の話になることも多かったです(言葉って不自由ですね(笑))。それでも、なんとかわかりやすく書ききろうとがんばりました。書き終わってみると「それでも、ちょっと難しくなってしまったかな」なんて反省もありますが。
でも、改めて思うんですけどね。「合わせる」「聞く」「問いかける」「リードする」のようなコミュニケーションスキルって、それぞれのスキルはとってもとっても大事なんですけど、1つひとつのスキルがそれぞれ独立しているから、それを「会話」としてつなぎ合わせるための「流れ」というか、「型」というか、「フレームワーク」が必要なんじゃないかと思っているんですよね。職場の同僚と話すときに、会話の流れがつかめないと、何をどう進めたらいいのか分からないから。
Uの字に沿って会話を進める「コミュニケーションU」というこのモデルについて、「普及しよう」「資格にしよう」みたいには全然思っていません。資格とかはどうでもいい。勉強しても使えなければ意味がありません。それよりも、職場の中で本当に困っているみなさんに、実践的なスキルとしてお伝えできたらいいなぁと思ってね。
で、どうすれば伝わるかなぁと思っているんですけれども。
これからテキストにまとめますが、テキストはオープンにしてしまおうかなぁとも思っています。普通、テキストと言ったら社外秘みたいな、重要な扱いになると思うんですけど、コミュニケーションスキルって、頭で理解しても、それだけではうまくできないじゃないですか。「話を聞きましょう」というのは誰だって知っている。だけど、それができないから困っているんです。言い方を変えると、コミュニケーションスキルって、情報としての価値って実はそれほど大きくないということ。
コミュニケーションスキルを身に着けるうえで大切なのは、研修や講座の中で受ける実際のワークや、職場の中での体験です。というか、それ次第だと言っていい。
それに気が付いたら、情報はいっそのこと隠さずに、オープンにしてしまったほうがいいのかもと。
で、テキストを読んでいただいて、「あ、これなら職場でも活かせそうだな」と思っていただいたら、研修とか、講座とかのご検討をしていただけたらいいんじゃないかと思っています。事前に読んでいただいて、知識ベースだけでも最初にご理解いただければ、伝える私たちはすぐに実践的なスキルをお伝えできるし、ご依頼いただく企業さまの「どんな研修かわからない」というリスクも減らせると思うので。
私たちが本当に実現したいことは、職場をよりよくすること。そして、仕事を楽しくすること。
そんな感じで進めてみようかなって思っています。