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「しごと」をもっと楽しくしたい!

やりたいことがわからない!というあなたにオススメの方法

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

最近、「やりたいことをやろう」というメッセージをよく見聞きします。

そりゃ、やりたいことが仕事にできたら毎日楽しいだろうし、そんな日々に憧れる。やりたいことが見つかったら独立も夢じゃないかも。

でも、今までだって「やりたいこと」を探してきたけど、そう簡単に見つかるもんじゃない。自分が一体何をしたいのか、その糸口もつかめない。しかたないので、毎日の仕事を繰り返す……。

それが実際だと思います。やりたいことが分かっている人のほうが、ごく一部なのかもしれません。

こんなお話をしているボク自身、「これって、本当に自分がやりたいことなのかな?」とよく悩むんです。いろんなことを試す中で、結果が出ているときは楽しいけれど、結果が伴わない時はね~、悩みますよ(笑)。

こんなときは頭の中が悶々として「あ~、これでいいかな?分からない、分からない」と頭をかきむりしたくもなりますが、そんなときにオススメなのが

「好き!の要素」を探す

という方法。

やりたいことが明確に分からなくても、やっている仕事の中で、「これっておもしろい」「これって楽しい」「これってちょっと好きかも」みたいに感じる何かしらの瞬間ってあると思うんです。ほんの些細なことでもいいので。

たとえば、私の知人は仕事でクレーム処理をしています。クレーム処理っていうと、顧客から不満や文句を言われて、さぞかしストレスが溜まる仕事なんじゃないかと思いきや、知人には「面白いと感じる瞬間がある」のだそう。今、多くの仕事はマニュアル化されて「この通りに従いなさい」という仕事がたくさんありますが、クレーム処理はマニュアル化できない部分があります。その「突発的な対応」「臨機応変な対応」がうまくできたとき、「楽しい」と感じるのだそうです。

ほんの些細なことでいい。このような「おもしろい」「楽しい」「好き」と感じる瞬間、心が動く瞬間を探してみてほしいのです。別に、仕事に限らなくてもいいので。

「好き!の要素」が分かると、やりたいことが明確に分からなくても、仕事の中にそれを積極的に取り入れることで、毎日の仕事が楽しくなる可能性があります。たとえば、先ほどの知人なら、「臨機応変な対応」が好きなので、日常の仕事に「もっと仕事が楽になる方法を探す」「会議で声を出してみる」「あまり計画を立てずに旅行に出かけてみる」など、「臨機応変」というシーンを意識的に作ることで仕事を楽しくできる可能性が高まります。

実際、ボクも昨日体験したんです。そのきっかけは「講演資料を作る」という、比較的地味な仕事でした。昨日締切だったので、最初は焦る気持ちのほうが強かったんですけど、作っている間に「あっ!この、話を組み立てるこの感じって楽しいなぁ、好きだなぁ」と思いました。そう、ボク「組み立てる」っていう要素が好きなんですよね。講演資料には、話の流れを「組み立てる」という要素がある。うまく自分が言いたい流れを組み立てられると「あっ!楽しい」って思える。

やりたいことを探しても、なかなか明確には分からない。それならば、直接的にやりたいことではなくても、日常の仕事の中にある「おもしろい」「楽しい」「好き」と感じられることを探してみる。これなら、今すぐにでも始められます。この先に、本当にやりたいことって見えてくるじゃないかと思うんです。

以前、@IT自分戦略研究所で自分の強みは「プログラミングの何が好き?」という問いの中にあるという記事を書きました。こちらも参考になると思います。良かったら読んでみてください。

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