コミュニケーションのU理論(Communication U)―部下や同僚を望ましい姿にリードするためのスキル
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
先週の土曜日から、ある企業の幹部向け、コミュニケーション研修の機会をいただいています。
コミュニケーションスキルには「信頼関係の作り方」「話の聞き方」「問いかけ方(引き出し方)」「伝え方」など、いろんなジャンルがあります。それぞれのスキルはとても大切ですが、私自身、これまで実践してきて思うのは、コミュニケーションで意外と難しいのは「話の組み立て方」とか、「会話の流れの作り方」だと思っています。
部下や同僚を望ましい姿にリードしようとしても、話を組み立てられないと、会話の流れを次にどう持って行っていいかが分からない。その結果、うまくリードできずに、話を聞くだけ、問いかけるだけで終わってしまうというパターンがよくあります。また、部分的なスキルに固執してしまい、話を機械的に聞いてしまったり、わざとらしくなったり、コーチングでありがちな「質問攻め」にしてしまったりして、部下や同僚に嫌な思いをさせることもあります。
これらを防ぐためにも、会話の全体像……つまり、「自分は今どこにいて」「これから何をしようとしていて」「どこに向かおうとしているのか」という、「自分の立ち位置」を把握することがすごく大事だなと思っています。
今回の研修は、先日考案した「コミュニケーションのU理論(Communication U)」に基づいています。
「U理論」と言えば、マサチューセッツ工科大学のオットー・シャーマー氏が、集団や組織が新たな未来を創造するための理論として近年注目を集めていますが、ここではそれを離れ、コミュニケーションのステップをUの字で示しています。
Uの字を意識しながら会話を進めることで、今までのバラバラだったコミュニケーションスキルの体系を、会話の流れに沿ってステップバイステップで学べるように考案したものですが、教える側も伝えやすく、教わる側もイメージしやすいので、体得しやすいようです。「初日にして、なるほどの連発でした!自分自身の中でも少し変わった気がします」という声が聞こえていました。
今回の研修は、月に1日、3か月かけて行う研修です。研修と研修の間に1か月の間があるので、職場で実践していただいて、次の回に上手くできたこと、できなかったことをシェア、確認、フィードバックしながら進めていくので、かなりの効果が期待できるのではないかと思っています。
「話す」や「聞く」といったコミュニケーションは、日常で当たり前にしていることなので、会社が研修を企画くれない方もたくさんいらっしゃると思います。でも、コミュニケーションはすべての土台なので、みなさんも実体験として「コミュニケーションは大事」とお感じのはず。
実践的なコミュニケーションスキルを職場で活かしていただいて、働きやすい環境を作っていただきたいです。組み方を工夫すれば2日ぐらいでもいけるかもしれません。時間的にも予算的にも、個人でも学びやすい形でしていきたいと思っています。
ご興味がありましたら、こちらからお問い合わせください。