がんばったほうがいいのか、がんばらないほうがいいのか
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
先日、あるがんばり屋さんから相談を受けました。
「ボクは今まで、上手く行かないことがあるとポジティブに捉えて、がんばることで乗り切ってきたんですけど、”がんばらばいほうがいい”みたいなこともよく聞くのでどうしたらいいのか迷うんです。どっちがいいと思いますか?」
そういえば最近「がんばらないほうがうまくいく」「がんばらなくていい」みたいなタイトルの本や情報がよくあるじゃないですか。「がんばることが美しい」「がんばらないのは悪」みたいな価値観がデフォルトにあるボクたち日本人にとって、「がんばらなくていい」と言われると一瞬ホッとするけど、でも、「そうは言ってもがんばったほうがいいんじゃね?」とも思うし……。
シーンによっても違うよね。
仕事をついがんばり過ぎるがんばり屋さんには、「そんなにがんばらなくていいんじゃない?」と言いたくなるし、何も動こうとしない、変えようとしないヤツには「お前、もっとがんばれよ」と言いたくなる。
小学校の運動会で一生懸命走る子どもたちを前に「がんばらなくていいぞ!」とは言わない。親としてはやっぱり「がんばれ!」なのです。、
がんばったほうがいいのか、がんばらないほうがいいのか……う~ん、どっちなんだろうね。「どっちか」で決めようとするから迷うんだろうね。いろんなシーンがあるから一概には決められない。
で、何を判断基準にしたらいいのかを考えてみました。
うれしいか、楽しいか
本当にやりたいことは、がんばらなくてもやりたくなるし、自然と行動したくなる。「うれしい」「楽しい」「やりたい」という感覚がある間はいくらがんばってもOK。
「ねばならない」になっているかどうか
「がんばらなければならない」という感覚を持っている時点で、何か無理があるんだし、思考で押さえつけようとしている場合が多い。そんなときは、「がんばらない」を検討してみるのもいいかも。
外的な動機づけか、内的な動機づけか
「がんばらなきゃ」と思ったのが「他の人を見て焦った」のような外的要因なら、そんなにがんばらなくてもいいのかも。自分の内側から「よし、ここはがんばらなきゃ」と思うような内的要因なら、一度がんばってみてもいい。でも、「ねばならない」感が出てきたら一度距離を置くのも手。
ゴールが近いかどうか
ゴールが近ければ、がんばって最後までやりきったほうがよさそうだよね。まだ中盤なら、がんばることよりもペースを守ることのほうが大事。マラソンと同じだね。
単なるタスクかどうか
伝票処理のような単なるタスクなら、がんばって片づけてしまった方がスッキリするね。「そんなにがんばらなくていいよ」と誰かが変わってくれたら最高だけど(笑)。
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ここまで書いてみて思ったのは、がんばる、がんばらないことよりも、「がんばらなければならない」状況を作りだしている要因を考えてみるのがいいのかもしれないね。「そもそもやりたくないことをやっている」とか、「作業そのものに改善の余地がある」とか、「体制」とか、「人に助けを求めてもいいのに、求めないを選んでいる自分」とか。
まぁ、でも、「がんばらない」を言い訳には使いたくないかなぁ。
がんばったほうがいいのか、がんばらないほうがいいのか……みなさんはどう考えますか?
それじゃあ、またね!