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現実を変える能力よりも、現実を認識するプロセスを変える能力のほうが、価値ある場合が多い

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

横断歩道に差しかかろうとしている時、信号が青から赤に変わると「あっ、止まらなきゃ」と思います。

なぜ、「あっ、止まらなきゃ」と思うか・・・それは、赤信号だからです(当たり前か)。

けれども、赤ちゃんが赤信号を見ても、止まろうとはしないでしょう。なぜなら、赤ちゃんの頭の中では「赤信号=止まる」という認識はなく、あるのは単に「赤く光っている物体」だからです。

さらに、「赤く光っている物体」さえも、実は、いま、この瞬間に見ているものではありません。私たちが「赤く光っている物体がそこにある」と認識するまでには、目が映像として捉え、脳に信号として伝わり、脳の中で処理が行われて、「赤く光っている物体がそこにある」と認識できるまでに、わずかな、本当にわずかな時間が経過しているからです。わずかな時間が経過している以上、現実世界ではありません。

言い換えれば、どんな人にとっても、「絶対的な現実世界」というのはありません。あるのはただ、私たちが認識した世界があるだけです。

「絶対的な現実世界」→「頭の中の現実世界(現実だと思っていること)」→「認識」
           ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
                私たちの頭の中で起こっていること

こんな感じで、私たちは出来事を認識しています。

すみません。ちょっとメンドークサイことを書いてしまいました(笑)。

「ブラック企業」という言葉があります。確かに、その人にとっての認識はブラック企業なのかもしれません。

「あ~、この会社は最悪だな。ブラック企業だな」と思う(認識する)のは仕方のないこと。それはそれでいいのです。けれども、同じ職場で働いているのに「学びの多い企業」と思っている人もいるかもしれません。どう認識するかは、人それぞれ。「ブラック企業」も「学びの多い企業」も、すべて正しい。

けれども、これだけは覚えておいてください。現実と認識が違うのならば、認識を変えることができれば世界が変わる可能性があります。「この職場で働くことで何が得られるか?」「この職場で働くからこそ学べることはなにか?」・・・そんなことを考えてみるといいかもしれません。

現実を変える能力よりも、現実を認識するプロセスを変える能力のほうが、価値ある場合が多いです。

最後に……。

影響力のある方、権威のある方にお願いです。最近、何かがあるとすぐに「ブラック企業」などのようにラベリングする風潮が気になっています。多くの方が、「社会をよりよくしよう」「働きやすい職場にししよう」という思いを持っているからこそ、問題を提示される気持ちもよく分かります。

しかし、影響力のある方、権威のある方がある現実にそのようにラベリングすると、多くの方がそのように認識してしまいます。

マザーテレサは、「反戦集会には行かないけど、平和集会には行くわ」と言いました。事によっては、まず問題点にフォーカスする必要がある場合もあるかもしれませんが、何が理想なのかにフォーカスしてください。「こうなってほしい」という言葉を使ってください。どうすればそれが叶うのかを提示してください。

「いや、どう表現しようが自由だろう?」「多様性も必要だ」・・・はい、その通りです。けれども、影響力のある方、権威のある方の言葉は重いです。もしあなたが、影響力のある方、権威のある方なら、使う言葉に気をつけてほしいです。

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