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ほめる効能―なぜ「部下のため」より「自分のため」からはじめるのか

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しごとのみらいの竹内義晴です。

この間、ある方と職場のコミュニケーション改善の話をしていたときに出てきた話。その方によれば、「部下をほめたほうがいいのは分かっている。けれども、目につくのは不満ばかりで、なかなかほめられない」とのこと。

「ほめて育てる」というのはチームビルディングや人材育成系の話としてよく聞く話。人は叱咤されたり、問題点を指摘されるよりも、ほめられたほうが単純にうれしいし、ほめて育てるのはとても大切なことだと、ボクも思います。

けれども、ほめるのって意外と恥ずかしいし、どーにもウマが合わない部下をほめるのはなかなか難しいもの。ボクもほめるのがそんなに得意じゃないので、その気持ちよく分かります。

そんなときにオススメするのは、「部下のため」の前に、「自分のため」からはじめること。

それには、意味があります。

意味を説明するまえに、まずはやってみましょう。

たとえば、Business Media 誠に上司から部下、部下から上司への不満は?という記事がありました。ここに書かれている10の不満にたいして、「肯定的な側面」を考えて、ほめるポイントに変えられないかをを考えてみます。

  • 報告、連絡、相談をしない → 責任感が強い 定期ミーティングが必要なことを教えてくれた
  • 言われたことしかしない → 安定志向 タスク系の仕事ならきっちりこなしそう
  • 仕事が遅い → 確実にこなそうとしている
  • 仕事の基本能力がない → 伸びしろがある 
  • 理解したのかどうかわからない → 自分の「伝える」スキルを磨いてくれている
  • マナーや言葉遣いが悪い → フランクで人と打ち解けやすい
  • ダラダラやって残業する → 自分の時間を削ってまで仕事をしている
  • 成果を出せない → 個人ではなくチーム力が大事と教えてくれた
  • 時間中にさぼる → 自由奔放 短期集中型 メリハリがある
  • 指示に従わない → 自分の軸を持っている

う~ん、「肯定的な側面」を考えるのは結構難しいですね。かなり頭を使います。

実は、この「頭を使う」のがポイントです。「別の角度から見ると、どんな前向きな意味があるか」「この状況がどんなところに役立つか」を考えることで、物事をいろんな角度から眺めることで頭が柔軟になり、前向きな思考習慣が身につくようになります。

前向きな思考習慣が身につくと、物事の捉え方自体が肯定的になり、いいところに目が行くようになります。部下の「いいとこ探し」を始めることにもなるでしょう。自分のためにやっていたことが、結果的に職場のためになるんです。

最初は言葉に出さなくてもいい。あたまの柔軟体操だと思って始めてください。慣れてきたら、部下に伝えてみましょう。ほめられたら部下の言動も変わるはずです。

ポイントがあるとしたら、無理にプラス思考するよりも、頭を柔らかくして、いろんな角度から見てみることです。「○○のおかげで~」「○○だからこそ~」のようにしてみると考えやすいかもしれません。

私たちの目の前に起こること自体に意味はない。それに意味をつけているのは私たち自身。まずは、自分の目の付け所や思考習慣を変えていくことからはじめてみてください。

それじゃあ、またね!

Comment(2)

コメント

ardbeg32

逆に言うと、肯定的に褒めて、それでも結果は出てないから指導して、それでも結果をだせない部下ってのは救いようがないってことですよね。
まあ結果が出なくても部署にも上司(私)にも影響がないならそのまま生暖かく見守りますが、普通の会社ならそういうことはないですよね。
私としては、褒めて伸びる部下ってのは普通に指導しても伸びると思うんです(そりゃガミガミ叱り飛ばすのは論外として)、伸びしろは別として。
指示に従わず、結果100%の割合で結果を出せない部下ってのは、その部署だけでなく顧客や他部署も含めて暖かく見守れる環境でないと、他所に迷惑かけるだけですからね。

ardbeg32さん、コメントありがとうございます。
ardbeg32さんのチームもうまく回るようになるといいですね。

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