それでも「みんなで創る」にこだわってみたいワケ
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
ここ何回か、新しく作るコミュニティカフェでやりたいことについて書いてきましたが、私はこのコミュニティカフェを「みんなの手で創りたい」と思っています。
単に、カフェをオープンしたいだけなら、自分で借金でもして始めればいいんです。というか、そうすべき。何かあったときに周りの人に迷惑をかけずに済みますからね。あと、一人で始めたほうがたぶん楽です。業者の人に頼んで、パッと改装してもらったほうが、想い通りにできるし、早くできると思う。
けれども、今回は、「みんなで創る」にちょっとこだわってみたいと思っています。なぜなら、単に飲食店を創りたいわけじゃないから。
ボクは今後、今までの「個人の時代」から、「コミュニティの時代」になるんじゃないかなと思っています。今までは、モノやカネが幸せの象徴というか、少なくとも、モノやカネが豊かになることを目指して、みんな頑張ってきました。
けれども、食べるものも捨てるほどあって、カネも生活に困らないぐらいはあるのに、それでも、何かが満たされていない。何かが、足りない気がする。中にはうつっぽくなる人もいるし……それって、何なんだろうなぁと。
最近誰もが日常的にネットでつながれるようになりました。電車に乗れば、みんな下を向いて手を動かしている。ちょっとした時間があるとソーシャルメディアの投稿が気になって、ついスマートフォンを取り出してチェックしてしまう(もちろん、ボクも含めて)。
「これって、一体何が起きているのかな?」「何のサインなのかな?」と思うんです。ひょっとしたら、ボク達は、無意識的に、今までとは何か違う「つながり」を求めはじめているのかもしれません。
1か月ぐらい前、何かのテレビ番組で、海外の美術館についてやっていました(どこの国の話か、なんていう名前の美術館かは記憶にありませんが・・・(だめですね。あはは))。本当は行政にお金を出してもらいたかったのだけれど、行政にもお金がない。そこで、市民がお金や資材を出し合って、美術館を自分たちの手で建てたのだそうです。それほど大きなものではないし、立派なものでもないらしいのですが、自分たちの手で作ることで、「これは私たちが作ったんだ!」という誇りや当事者意識を持つようになり、市民が愛着を持って手入れをしているそう。入場者数も順調に増えて、人件費等や管理費もちゃんとまわせているのだそうです。
この番組を観たとき、「あっ、こういうのっていいな」って、直感的に思って。
もちろん、ボクにはそんな大きなことはできないんですけど、それでも、今、「場」だけはあるので、そこで、「ゼロから創る楽しさ」とか、「みんなで創る面白さ」とか、「”無い”が”有る”に変わる瞬間のうれしさ」とか、そういうことを、気の合う大好きなみなさんや、「今まではモノやカネを追い求めてきたけど、これからもそれでいいのかな?何か必要なんじゃないかな?」と思っているようなみなさんと作れたら、きっと楽しいだろうなと。
まだ場があるだけで、モノもないし、カネもないしで、ぶっちゃけ、かなり大変です(笑)。でも、世の中には、モノは使えるのに捨てるほどあるわけだし、カネもきっと、余っているところには余っているでしょう?だからといって、なにかこう「廃品回収」的にはしたくないし、物乞いもしたくない。「ボランティアだから協力しなくちゃいけない」みたいにもしたくなくて。
モノも、カネも、ヒトも、何か楽しそう、面白そうだからそこに集まってくる。そして、グルグル回っている感じが理想。カネの代わりに信頼が通貨になるというか、「お前がやりたいなら、手伝ってあげるよ~」「この間いただいたから、今度お返ししますよ~」みたいな。う~ん、何かこう、うまく言葉にはできないんですけど。
でもね、実際「テーブルが必要だ~」って言っていたら、すごくステキなテーブルを寄贈していただくことになったんですよ。すごくうれしい。寄贈していただいた記念に写真を撮って、形に残るようにしたいなぁ。お返しにコーヒーが無料で飲めるようにしたりしてね。
そんな感じで、時間はかかるかもしれませんが、それでも「みんなで創る」をやってみたいです。
さて、来たる9/21(土)に「ザ・草刈り大会」を開催します。カフェは元々別荘だった建物です。自然環境が豊な場所にあるのですが、元々別荘だっただけに、草も元気に(笑)生えております。
「ザ・草刈り大会」は、生えている草を草刈り機で刈り取り、掃除をしてきれいにすることで、汗を流して、休憩にはおいしいコーヒーを飲んで、終わったら温泉で汗を流して、夜は新潟のうまい酒で一杯やりながら、カフェや未来のことを妄想しよう!という、全部自腹な上に、草刈りを「させられる」という変なイベントです。その分、自然の気持ちよさやみんなで創る楽しさは味わえると思います。すでに東京や浜松からも参加の声をいただいていてうれしい限り。「あっ、何か面白そう」と思ったら触れてみてください。詳しくは、こちらの申し込みページを見てくださいね。
なんだか、今日も熱めになってしまいました(笑)。