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「森林セラピー」をビジネスに活かす

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こんにちは、竹内義晴です。 

昨日、NPO法人妙高自然アカデミーさんで、「五感によるコミュニケーション」について講演する機会をいただきました。

妙高自然アカデミーさんでは、「森林セラピー」というプログラムを提供されていています。妙高市挙げての取り組みです。

「森林セラピー」とは、森林セラピー総合サイトによれば・・・

森林セラピーは、こうした医学的なエビデンス(証拠)に裏付けされた森林浴効果をいい、森林環境を利用して心身の健康維持・増進、疾病の予防を行うことを目指すもの

このようにお話すると、少し難しく聞こえるかもしれません。

私たちは日常、仕事で忙しい毎日を過ごしています。時には人間らしさを置き去りにしてしまったり、心身共に負荷をかけすぎている場合があります。このようなとき、森の中に入って、木々の間を流れる風を肌で感じたり、冷たい空気を肺に思いっきり吸ったり、土の温度を感じたり、鳥のさえずりを聞いたりすることで、心身ともに癒され、仕事の活力を取り戻す……そんな意味合いがあると思っています。

また、妙高自然アカデミー理事長の敷根俊一さんは、「いろんな課題の答えは森が教えてくれる」とおっしゃっていましたが、論理的な思考では解決できないことも、自然と対話することによって、いろんなインスピレーションや答えを受け取ることができるのでしょう。実際、私も煮詰まった頭を整理したいとき、決まって、美しい景色のところへ行って時間を過ごすのですが、ことのほか頭の中が整理できます。

しかしながら、日常を忙しく過ごしている私たちにとって、「自然と対話する」というのは、意外と難しいことなのかもしれません。なぜなら、自然は言葉を発してはくれないし、コミュニケーションを取ろうと思っても、具体的にどのようにしたらいいのか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。

言葉を発せられない自然とコミュニケーションをするには、五感を使うことになりますが、言葉では「五感を開きましょう」「五感を意識しましょう」とは言うものの、今1つ具体的なイメージが湧きません。

そこで、昨日は五感が持つ優れた力や、心理学的な知見に基づいた、五感を使った非言語のコミュニケーションの方法についてお話してきました。

私たちは毎日五感を使っています。今、こうしてこの文章を読んでいる間も、視覚を使って文字を読んでいるでしょうし、文字を読むときは多くの人が無意識に言葉にならない音読をしているので、聴覚的な五感も使っているでしょう。五感を当たり前のように使っているので、「使えて当然」「これ以上、他に何かあるの?」と思われるかもしれません。また、改めて五感の使い方と言われても、なんとなくピンときません。

しかし、私たちの外側にある情報を、私たちの内側に取り入れるセンサーの役割を果たしている五感は、非常に重要な役割を果たしていることは、誰もが否定しない事実でしょう。それにも関わらず、今までの生涯を通じて、五感の使い方を学んだことがある人はあまり多くありません。そして、本当は受け取れるはずの情報を、見す見す見逃している(または、見逃していることいにすら気づいていない)ということがたくさん起こっています。

五感を使うには、ポイントがあります。

ひとつは、意識すること。目をつむって、耳に意識を傾ければ、今まで気にも止まらなかった音が聞こえ始めます。

ひとつは、具体的にすること。ただ、「五感を意識しましょう」「感じましょう」だけではなく、「今、体の中で何となく気になるところに意識を傾けましょう」「それはどんな大きさでしょうか?」「重さは軽いですか?思いですか?」「色があるとしたら?」「肌触りは?」のように、具体的にしていけばいくほどそこに意識が集中し、五感がさまざまな情報を受け取り始めます。

このような五感の使い方は、ボクはビジネスにも非常に重要なのではないかと考えています。なぜなら、仕事の中に起こっている課題や問題に気がつく力とは、論理的に考えて問題に気がつくというよりも、「ふと思う」「ハッとする」というような場合が多く、これらの機能は五感の情報収集による部分が大きいと考えているからです。

また、ビジネスマンにとっての森林セラピーの可能性も感じています。毎日、コンクリートジャングルの中で戦っている戦士たちが、時には自然の中に入り、癒されるとともに、日常の論理的思考だけでは解決できない問題や課題の答えを自然から受け取る……そんなプログラムや企業研修があったらいいなと思うのです。

ただ、森林セラピーだけだと、企業としては研修としては出しにくいのも事実だろうと思います。社員に癒しや気づきのトレーニングが必要だと理解はできても、「癒しのためだけに社員を出すわけにはいかない」というのが実際でしょう。費用対効果も考えますしね。

そこで、敷根さんとは、森林セラピーに加えて、五感を活かした気づきのトレーニングや、チームをまとめるコミュニケーション法、営業マンのためのコミュニケーション法、チャートを使った論理的思考モデル、思考に柔軟性を持たせるセルフコミュニケーションやメンタルトレーニングなど、ビジネスマンに役立つような内容を取り入れて、「癒し」+「学び」がセットになったプログラムを開発しようという話をしています。

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