「考えること」は、本来、楽しい
こんにちは、竹内義晴です。
昨日、うれしいコメントをいただいたのでシェアさせていただいてもいいですか?
実は先日、TCMのサイトからTCMの書き方について問い合わせをいただきました(「TCMって何だ?」という方は、こちらをみてくださいまし)。問い合わせの内容は、TCMの書き方についてでした。
TCMは、チャートを使いながら頭の中を整理するのに使います。ノートの真ん中に考えるテーマを書き、上半分には、そのテーマの目的や意味を。下半分には、そのテーマの具体的な内容を、ある問いのキーワードに沿って自分に問いかけ、記述していきます。
こんな感じ。
基本の考え方は、公式サイトに書いてあるので読んでみてください。
で、問い合わせというのは、「上下方向にかくキーワードについてもう少し具体例をキーワードで教えてください」というものでした。
上の問いの基本は、「それ(テーマ)によって、何が得られるのか?」としています。つまり、目的です。下の問いの基本は、いわゆる4W1H(いづ、どこで、だれが、なにを、どのように)としています。
基本はできるだけシンプルにしたいと考えて、あえて他の問いは示していないのですが、これだけでは、考えづらい場合があるのが実際です。なので、問い合わせいただいた内容には次のようにお答えしました。
上方向が意味しているのは、「目的」です。
ベーシックな問いは、
「それによって、何が得られるのか?」ですが、
他には・それが解決することは、程塚さまにとって「どんな意味があるのか?」
・「その目的は何か?」
・それが解決すると、「どうなれるのか?」
・それが叶ったら、「どうハッピーになれうか?」などが考えられます。
下方向は、「具体化」です。
・4H1H 「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どのように」
・五感的な情報 「どんなシーンで」「何が聞こえて」「どんな感じがするか」TCMの書き方については、書籍
「イラッとしたときのあたまとこころの整理術」
にも記述がこざいます。参考にしていただけましたら幸いです。
その後、返信をいただきました。その方によれば、3ヶ月前から違うノート術を試していたそうなのですが、何が義務感に追われていたそうです。そして、TCMに出会われたのだとか。
どのような経緯でTCMに出会われたのか、私には分からないのですが、TCMが義務感から解放されて、楽しく考える一助になればいいなぁと思っていたのです。
上のメールの内容にもあるように、この間出版させていただいた「イラッとしたときのあたまとこころの整理術」の中にも、TCMの一部を紹介させていただいています。本のそもそものテーマがTCMの解説書ではないので、すべてをご紹介するには至らなかったのですが、考えていることをノートに書き出すことで、あたまやこころが整理することに役立ったらいいなと思って載せました。
それから、私も忙しく過ごしていたのですが、問い合わせいただいた方から、昨日、うれしいメールがあったんです。本をご覧いただいて、TCMに触れてくださったのだそうです。そこに添えられていたのは、「考えることが楽しい」という言葉でした。それまで体験されていたノート術にあった”義務感”から解放されたのかな。この一言は、本当にうれしかったです。
TCMの開発経緯はこちらに書いてあるのですが、当初はノート術ではなくて、コーチングの「問いのモデル」でした。「コーチングを習ったけれど難しい」という声を受けて、誰もが簡単に身に付けることができないかと考え、考案したのがTCM。その証拠に、当初は「トライアングルコミュニケーションモデル」ではなく、「トライアングルコーチングモデル」だったんです。
コーチングは「気づきを促す」とか、「モチベーションを上げる」とか、いろんな言われ方をされていますけど、その本質は「考えることを楽しくする」ことにあるとボクは思っています。なので、コメントにあった「考えることが楽しい」というのは、本当にうれしいことで、「あぁ、TCMを作ってよかったなぁ」と思った次第。
今、「考える」って、何か、「考えなければならない」みたいな、小難しい感じがあって、義務感みたいになっているじゃないですか。そう、「考える」って、本来、楽しいことなんですよね。