オルタナティブ・ブログ > 竹内義晴の、しごとのみらい >

「しごと」をもっと楽しくしたい!

私が「言い切らない」理由

»

私は、タイトなスーツに真っ白いシャツを着た
何かこう、知的なビジネスウーマンが好きなのですが

もし、ボクと話をしたら
「私はハッキリしない男が嫌いなのよ!」
と、バッサリ切られてしまうかもしれません(笑)。

こんにちは。
仕事を楽しくするプロデューサー、竹内義晴です。

ビジネス界隈では
よく「言い切ること」が大事だと言われます。

言いたいことの焦点を絞って
「思う」「かもしれない」なんてあいまいな言葉を使わずに
「だ」「である」と言い切りなさい!と。

言い切ると、なんとなく知的にも聞こえますよね。

また、あいまいな言い方をすると「エッジが効かない」という意見もあります。
だから、ブログなどで意見する場合は、はっきりと言い切れと。

その意見、ボクも賛同します。時に、そうすることもあります。

けれども、私は、あまり言い切らないタイプです。
 ↑
(この表現自体が言い切りではありません。言い切るなら、「私は、言い切りません」が正しい)

別に、自分の意見に自信がないからではありません。
ボクが言い切らない理由は「多様性を持ちたい」からです。

私たちは、

いい/悪い
正しい/正しくない
明るい/暗い

など、物事を二元論で考えます。
言い切りの表現は、振り子をどちらかに大きく振ることになります。

だから、物言いがはっきりするし、エッジが効くのですが
逆の側面としては、表現がかなり強く
「そうではないみなさん」を浮き彫りにし
敵対心を抱かせてしまう危険性があります。

「だから、言い切りが大切なんでしょ?」という意見も、もちろんあるでしょう。

けれども、すべての物事において、
「これを実現するには、こっちのほうがいいよね?」という"有効性"はあるかもしれませんが
「何が正しいか」という"絶対性"は人それぞれです。状況によっても違うでしょう。

多様性を持っていないと
自分とは異なるご意見をお持ちの方への配慮がなくなります。

また、自分とは異なるご意見をいただいたとき、二元論的な立ち位置にいると
「あっ、そういう考え方もあるよね」
という、柔軟な立ち位置にはなかなかなれません。
反対の意見の中にある「なぜ、そう考えるのか」に触れてみたい。
ですから、私は言い切らないのです。
(ここは、言い切り)

そんなわけで、私は、あまり言い切らないタイプです。
あなたは、言い切るタイプですか?それとも、言い切らないタイプですか?
どちらがいいのか、私には分かりませんが
いろんな意見があっていいんじゃないかなぁ。
それでも、読んで下さった方を傷つけず、自分の意見はしっかり述べる。
そんな表現ができたらいいなぁなんて、思っています。
(ここは、すご~くあいまい)

知的なビジネスウーマンには嫌われてしまうけど
まぁ、それでもいいかなぁなんて、思っています。

Comment(0)