嫌な気持ちの「肯定的な背景」が分かれば、気持ちがスーッと軽くなる
実は、ちょっと嫌な気持ちになることがありました。
1日の始まりは清々しいご機嫌な気持ちで始めたいのに
布団から起きて最初に頭を占領したのは「あの、嫌なこと」でした。
「おい、ふざけんな!」って感じです。
私は心理学のトレーナーをしているので
気持ちをマネジメントするさまざまなワークを心得ています。
そこで、いくつかのワークを試してみました。
・・・けれども、なかなか収まりがつきません。
仕方がないので、ノートに書き出すことにしました。
収まりがつかない時は、頭の中だけで悶々と考えるのではなく
「外に出す」と整理できることがあります。
なぜなら、「外に出す」ことによって
中で抱えていた「モヤモヤしたもの」を客観的に見ることができ
私に嫌な気持ちを抱かせた理由が分かるからです。
ノートに遠慮なしに書き出します。誰に見せるものでもないので。
書き出してみると、
「すぐ人のせいにする。言い訳する」
「そのくせ、出しゃばる」
「思いやりがない」
みたいな、イライラした言葉が並んでいました。
ここには全部を書くことはできませんが
「こんなこと、書いちゃまずいんじゃないか?」と自分でも思うぐらい。
お構いなしに書き続けていると
「機会の喪失」
「このままでは何も変わらない」
のような、相手の言動によって失われることが明確になってきて
「大きい流れの中で、何かをきちんと変えていく」
という、自分でも気が付いていなかった
肯定的な背景に気が付いた瞬間、気持ちがスーッと軽くなりました。
それはまるで、清々しい朝の感覚を取り戻したような気分でした。
私たちは、毎日いろんな気持ちに触れます。
それがたとえば、どんな嫌な気持ちでも
その裏側には、必ず「肯定的な背景」があります。
嫌な気持ちの「肯定的な背景」とは、私たちの中に眠っている
「本当はこうしたらいいのに」っていう、すごく前向きで、肯定的な一言です。
例えば、混雑している電車で、足を組んで座っている人を見たら
「なんだこいつ?こんなに混んでいるのに、足なんて組んでいたら迷惑だろう?」
って、思います。
普通はこの「嫌な気持ち」のほうに支配され
楽しいはずの1日を台無しにされてしまいます。
けれども、その「嫌な気持ち」になる背景には
「自分は、周りの人に迷惑をかけないようにしたいな」
「周りの人にも気分よく過ごしてもらいたいな」
というような、「肯定的な背景」があるのです。
「肯定的な背景」があるからこそ、嫌な気持ちを抱くのです。
「ネガティブに考えることはよくない」なんて言います。
違います。ネガティブに考えたっていいんです。
「ネガティブな気持ちに支配され続けるのがよくない」のです。
嫌な気持ちの裏側には、
何かしらの「肯定的な背景」が必ずあります。
もし、嫌なことがあったら、ノートに書き出してみてください。
そして、「何がそう思わせるのか?」を考えてみてください。
「肯定的な拝啓」に気がつくと、心がスーッと軽くなります。
■お知らせ
今回ノートに書き出すために使った方法は
トライアングルコミュニケーションモデルです。
セルフカウンセリングに使える点がとっても気に入っています。
自分のために簡単に使える方法をお知らせします。
詳しくは、こちらをご覧ください。