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「しごと」をもっと楽しくしたい!

「仕事を楽しくする」という旗を降ろす気はありません

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「やっていることを1つに絞って、もっと分かりやすくしたほうがいいのではないか?」

これは、今朝、目覚めに思い浮かんだことです。なぜ、このような問いが最初に思い浮かんだのか、私にも分かりません。このような問いが起きると、私はいつも悩みます。

日々、いろんなことをしています。勉強会を開いたり、思考法やコミュニケーション方法をお伝えしたり、こうして文章を書いたり。いろんなことをやっているせいか、「あなたは何をしているのか分からない」と言われることもあります。軸がぶれていると思われているのかもしれません。

こんなとき、もっと分かりやすく伝わるように、分かりやすい事業内容に絞り、分かりやすい肩書き、分かりやすいツールを使っていったほうがいいのではないかと考えることもあります。

けれども、私の中では全然ぶれていないというか、結構しっくりきています。私がやりたいことは「仕事を楽しくする」という、ただそれだけ。かなり抽象的ですが、このコンセプトに全くぶれはありません。

仕事を楽しくするためには、いろんな局面があります。メンタル的にまいっている人もいれば、病むまでは悩んでいないけれど、仕事を楽しくするきっかけがないという人もいます。自分はやる気があるけれども、職場の雰囲気が悪いから楽しい職場を作りたいと思う人もいれば、仕事を通じて社会貢献したいという人もいます。

これら1つひとつ(カウンセリング、コーチング、チームビルディング、起業など)を事業にしている人もいます。でも、私にとっては、それぞれは局所的に問題を解決していく"手段"であって、「仕事を楽しくする」という"目的"を果たさないのです。目的を満たすために、手段を限定したくないし、限定してしまうと何か物足りない感じがする……。

だから、いろんなことをやっているのですが、でも、そこが分かりづらくしている要因であることはよく分かっています。「仕事を楽しくする?なんすかそれ?」と。

「じゃあ、どうする?」……そこは、いつも悩みの種です。頭のてっぺんで生まれる思考から導き出される答えは「手段を選んで、もっと分かりやすくしたほうがいい」です。やっていることが伝わらなければ意味がありませんし、それがビジネスのセオリーです。けれども、体の感覚が教えてくれる答えは少し違います。「お前はそんなに局所的に考えていてはだめだ。もっと大きなビジョンを抱け。その中で、今できる行動をしろ」と。

思考の答えと、体の答えの間で、ボクはいつも迷います。でも。こういうときは体の答えを信頼することにしています。ボクの役割は、カウンセリングやコーチングといった手段を普及することではありません。ボクの役割は、多くの人が「仕事が楽しい」と感じられるようにすること。そこに手段は選びません。

ひょっとしたら、これから先も「あなたのやっていることはよく分からない」と言われることがあるかもしれません。時には「仕事なんて、そもそも楽しくないものでしょう?」と批判されることもあるかもしれません。それは、見えている世界観が若干違うからなのかもしれません。

私の中でしっくりきている「仕事を楽しくする」というビジョンはこれからも貫いていきたいと思っています。旗を降ろす気は当分ありません。

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