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「その専門用語、伝わっていますか?」ー相手に伝わる表現力

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とある駅にて。案内に

「○○方面は2・3番線のこ線橋をお渡りください」

と書いてあります。耳慣れない言葉に、私は「"こ線橋"ってとういう意味だろう?」と思いました。

そちらの方面に行くわけではないので関係ないなと思っていると、駅員さんの声が聞こえてきました。

「○○方面は工事中です。2・3番線のこ線橋をお渡りください」

「なるほど○○方面は工事中で通ることができないんだな。で、"こ線橋"って何だろう?」――やっぱり、"こ線橋"の意味が気になります。

しばらく歩くと、別の駅員さんが案内をしています。

「3・4番線○○方面は工事中です。2・3番線を降りて、地下からお渡りください」

「あっ、そういうことね」――やっとすべての意味が理解できました。私は"こ線橋"という言葉を知らなかったので、専門用語が入っていない駅員さんの言葉に「すべての人に伝わるように」という心遣いを感じました。

"こ線橋"という言葉、のちに調べてみたら「線路をまたぐ通路」のことだそうです。鉄道用語としては、きっとよく使う言葉なのでしょうね。

「相手の分かる言葉で、分かりやすく伝えるって大事だな。待てよ、自分は相手に分かる言葉で伝えているかなぁ?」

IT業界には横文字や業界用語がたくさんあります。業界の中では当たり前に使う言葉も、他の方からは意味が分かりづらい言葉がたくさんあるでしょう。

たとえば、IT業界では「これはあって当たり前だよね」「特別なことがなければ、これが普通だよね」ということを、「これってデフォルトだよね」と言いますが、業界の外に出ると分かりづらい言葉じゃないかなぁ。

コミュニケーション業界でもそうです。「信頼関係ができている状態」「心と心が通っている状態」をラポールと言いますが、「ラポールを築くためには……」と表現しても、意味が分からないと感じる方がたくさんいらっしゃるんじゃないかなぁ。

日常的に横文字や業界用語を使っていると「それが当たり前」になっているので、日常でも使ってしまいがち。でも、ひょっとしたら、その専門用語は伝わっていないかもしれません。

ブログもそうです。業界の方しか読まないようなブログにしたいという意図があるならば、あえて専門用語を使うのもいいかもしれませんが、そうでなければ、誰が読んでも分かるように表現したいなぁ。

「どんなに伝えても、相手に伝わらなければ意味がないもんな。誰もが分かる表現で伝えていきたいものだな」――そう思った出来事でした。

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