「会社が評価してくれないんです」「えっ?会社って誰?」―仕事環境をよりよい姿に変える処方箋
「会社が評価してくれない」
「会社が嫌」
「会社が悪い」
「会社はわかってくれない」
「サラリーマンは会社のいいなり」
よく「会社が」という言葉を使う人がいます。
「会社が」という言葉は
どちらかというと、所属している組織を批判したり
ネガティブなことを表現するときに使われることが多いようです。
ところで、「会社が」と言いますが
「会社」とは一体誰のことなのでしょうか?
「会社」という法人格はあっても、
実際には、「会社」という人は存在しません。
存在しない人に不平や不満をいくら投げかけても
誰もなにもしてくれず、結局何も変わることはありません。
そして、ずっと居心地が悪いまま、仕事をしなければなりません。
この結果、ずっと、仕事のやりがいが得られません。
ではなぜ、「会社」という言葉を使うのでしょうか。
会社の文化や風土を表現したいから?
特定の個人名を出すと問題があるから?
もしくは、すべてがそうであるかのように一般化したいから?
このようなときに、「会社」という言葉を使うことが多いようです。
本当に自分の環境を変えたいと思うなら、
「会社」という存在しない人ではなく
具体的な「人」にフォーカスするのはどうでしょうか。
評価してくれないのは、誰なのか?
誰が嫌なのか?
誰が悪いのか?
誰がわかってくれないのか?
あなたが言いなりになっているのは誰なのか?それは、なぜなのか?
ほら、対象を「会社」から具体的な「人」に変えるだけで
誰が課題なのか(すべての人ということは稀ですよね?)
何が課題なのかが明確になってくるでしょう?
課題の対象や内容がはっきりしたら
その人にあなたの考えを伝えてみましょう。
「会社」に、どんなに不平や不満をぶつけても、人じゃないから何も言いませんが
具体的な「人」には感情がありますから、言い方は考えて。
そうすれば、あなたの力で環境を変えるチャンスが生まれます。
そして、ちょっとがんばればできそうなことを実際にやってみること。
対象を明らかにして、できることからやってみる。
それが、環境をよりよい姿に変える秘訣です。
さぁ、存在しない「会社」に不平不満を言うのはもうやめて
私たちにできることから始めてみましょう。