影響力がある人ほど重要なコミュニケーション力
昨日は、消費税引き上げ法案の決議がありましたね。
物事がなかなか前に進んでいかない政治の混乱を見ていると
「これでいいのかなぁ」と思います。
その一方で、世の中には
さまざまな活動を通じてスピーディーに
既存の社会システムでは解決しない問題を解決しようとしている
すばらしい方がたくさんいます。
今までのシステムを変えようとする勇気ある人は
とかく批判の対象になりがちです。
周囲から批判されると、悔しい気持ちになるし
一言言ってやりたい・・・そんな気持ちになるのは当然のこと。
「分からない人には分かるはずがない。分かる人だけ分かればいい」
「新しいことを始めるときは批判がつきものだ」
「それは今までのやり方で、新しいやり方はこうだ」
「どんなに批判されても、俺はやる」
のように、批判を批判で返したり、強気な姿勢を見せたりしがちです。
けれども、それが火種になって批判合戦になり
せっかくのすばらしい活動があだとなってしまう・・・
そのようなシーンを、特に最近よく目にします。
批判合戦は、心とからだの体力をかなり消耗します。
たとえば、私もこうして自分の考えを発信していると
時々、思いもしなかったご意見をいただくことがあります。
批判的なご意見の場合、批判を批判で返すこともできますが
これまでの経験上、嫌な思いが膨らむことがあっても、
あまり良い結果を生まないので
批判的なご意見をいただいたときほど努めて
・まず、受け取る(相手の方の意見に従うという意味ではありません)
・相手の考えはどういうことなのかを確認する
・必要があれば、自分の意見を述べる
などのように振る舞うようにしています。
言葉じりとしては
「○○さん、ありがとうございます」
「○○さんは○○だとお考えなのですね。そういう考えもありますね」
「私の考えは○○です」
のような形でしょうか。
もちろん、すべてが上手くいくわけではありませんが
少なくとも、以前よりは早く収束できるようになってきました。
そのような対応をしている間に、こちらの表現のミスや
考え方の相違に気がつくこともありますしね。
また、最近では、このような対応力も
周りの方は見ているんじゃないかなぁと思うようになりました。
既存の社会システムが抱える問題を解決しようとするのはすばらしいことです。
せっかく社会の問題を解決しようとしているのなら
そのエネルギーを問題解決の方に使ってほしい・・・
影響力のある方ほど
コミュニケーション力が重要になってくるのではないかと思うのです。