誰もが手を付けない「当たり前なこと」にチャレンジすることの価値
ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援
の第12回新規助成の書類を書いた。
以前書いたのは2年前。
2年前よりも目的や内容が具体的に書けたと思う。
しごとのみらいでは
2011年に「仕事のやる気とメンタルヘルス実態調査」を行った。
ファイザープログラムのタイトルにある
「心とからだのヘルスケア」というと
個人の性格や考え方など、「個人の資質」と捉えられることも多い。
もちろん、個人の資質もあるのかもしれないけれど
調査から見えてきた解決策は、少し違っているように見えた。
たとえば・・・
・8割の人が「職場で悩みを抱えている」
・相談相手がいない人は4割
・仕事を通じて精神的な不安を抱いた経験がある人は9割
・仕事の「やる気」や「悩み」に最も影響を与えるのは「職場の人間関係」
・本当は上司に相談したいが、できていない
など、個人の資質というよりも、職場の人間関係やコミュニケーションの課題だった。
なので、ファイザープログラムに申請したのは
①調査で得られたデータをもとに、企業研修や小冊子配布を通じ、労働者が置かれている実態や解決策を周知する
②仕事の中で抱える課題について気軽に情報を得られ、悩みを話せるコミュニティを作る
③職場内で比較的簡単に実践できるコミュニケーション手法の指導を行う
の3点とした。
働くすべての人にとって、職場環境は非常に重要だ。
職場のコミュニケーションも、すごく重要だ。
でも、「職場のコミュニケーションをよくする」というテーマは
見方を変えると、すごく当たり前すぎる・・・ということは
自分自身でもよく分かっている。
「心とからだのヘルスケア」という観点からすると
ひょっとしたら、目にもかけられないかもしれない。
けれども、心やからだにストレスを抱える原因は
職場の人間関係やコミュニケーションにあることは
アンケート結果においても、感覚的にも
そして、自身の体験的にも明らかだ。
職場のコミュニケーションがよくなり、人間関係が良くなる。
そうすれば、心とからだのヘルスケアを論ずる前の
ストレスを抱える原因をなくすことができる。
だから、私はそこを何とかしたいのだ。
以前、知人は
「分かりやすいことは誰もが支援してくれる。
だから、誰もが当たり前すぎて支援しないような
分かりにくいことをすることに価値がある」
と言った。本当にその通りだと思う。
もっとも、上記で上げた3点のポイントは、別に今から始めようと思っていることではないし
助成プログラムがあろうとなかろうと、何らかの方法で実現したいことだ。
でも、そこに助成があれば、加速度を上げることができることは確かだ。
さて、どうなるかな・・・
後は、運を天に任せることにした。