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プログラマはSEの下僕?価値のないカテゴリなんか、取っ払っちまえ

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カテゴライズは物事を分かりやすく分類したり
ざっくりとしたイメージがつかんだりするにはとても便利だ。

たとえば、IT業界にもSEとかプログラマとか
職種をいろんなカテゴリで分けることができる。

カテゴライズすると、同じ「IT業界の仕事」でも
SEなら、顧客とシステム要件を決める人
プログラマなら、プログラムを作る人
のように、仕事の特徴を表すことができる。

カテゴライズすることによって、第三者もイメージしやすくなる。
また、カテゴリを絞ることで、専門分野を極めることに役立つ。

私の専門分野はコミュニケーションだけど
コミュニケーションにもカウンセリングやコーチング、ファシリテーションなど
いくつかのカテゴリがある。

「コーチングは目標達成やポジティブなテーマを扱う」
「カウンセリングはストレスを抱えている人に行う」
「ファシリテーションはチームをまとめるときに有効」

など、ざっくりとしたイメージをつかむためには便利だ。

でも、本来は特徴を示す言葉なのに
カテゴライズによって

「コーチはカウンセリングをしてはいけない」とか
「カウンセラーはコーチとは違ってそんなに自立させなくていいんだ」とか
「ファシリテーションのやり方は○○であるべきだ」とか

物事を枠にはめたがる人がいる。
ボクは、このようなカテゴリの使われ方に違和感を抱いている。

コミュニケーションの本質は
相手とより良い関係を築き、望ましい姿を共に作ることにある。
また、実際のスキルも、
「話の聴き方」「問いかけ方」「物事の捉え方の変え方」など
それほど大きな差があるわけではない。

でも、カテゴリにこだわると本質を見忘れてしまうようだ。
そういうカテゴライズはあまり意味がないんじゃないかと、ボクは思う。

IT業界もそうだ。

SEやプログラマというカテゴライズをすることによって
「SEは要件定義ができればいいからプログラミングスキルは必要ない」
「プログラマはSEより評価が低い。SEの下僕だ」
みたいな話がよく出る。

でも、システム屋の本質は
顧客が喜ぶシステムを作ることのはずだ。
そこに、「私はSEだから」「私はプログラマだから」
というカテゴライズはあまり意味がないんじゃないかと、ボクは思う。

「でも、そう言っても実際は・・・」と言いたくなる方もいらっしゃるだろう。
きっと、仕事が思い通りにならずに苦労されているんだと思う。
逆に、カテゴライズされて悔しい思いをされていらっしゃるのかもしれない。
 
 
「所詮○○はそういうものだよ」・・・言いたいヤツには言わせておこう。
自分を誰かや何かが決めた枠にはめて、制限をかけることはやめよう。

価値のないカテゴリなんか、取っ払っちまえ。

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