むやみに批判しない―情報に触れる際の感情マネジメント
私たちは毎日、さまざまな情報に触れます。
いろんな情報に触れていると、
嫌な気分になったり、違和感を覚えたりすることがあります。
ブログやメールマガジン、ソーシャルメディアなど
インターネット上の情報は
テレビなどと違って直接意見を伝えることが可能です。
私は仮に、情報を発信している方に一言言いたい気持ちになったとしても
むやみに批判的なことを伝えないことにしています。
その理由はいくつかありますが
・人の考えは、人それぞれであること
・感情的になっているときの言葉は攻撃的になりやすいこと
・感情を抱いたのは私で、その責任は私にあること
が主な理由です。
人の考えは、人それぞれであること
私の好きな言葉の1つに
「You are OK, I am OK.」
という言葉があります。
日本語に訳せば、「あなたは正しい、私も正しい」。
もう少し分かりやすい言葉で言い換えれば
「あなたは○○だとお思いなのですね、わたしは○○だと思っているんです」。
一人ひとりが感じていることや考えていることは人それぞれで
自分と違っていて当然で、その人にとってはすべて正しい。
多様性を認めるということでもありますが、それ以上に
相手と自分の立ち位置を意識的に離すことができるので
変に批判的にならずに済み、気持ちを落ち着かせることができます。
また、「相手は○○と言っているけれど、自分の考えは何なのか」
をじっくり考える機会にもなっています。
感情的になっているときの言葉は攻撃的になりやすいこと
これは、過去の失敗から学んだことですが
「イラッ」としているときの言葉は、攻撃的になりがちです。
攻撃的な言葉は、相手にとっても嫌なもの。
相手から批判される危険性を高めます。
私は以前、これで失敗しました。
一呼吸置くのは、相手をむやみに傷つけることを避けるとともに
自分を守ることでもあります。
また、そのときは「イラッ」としても
後から同じ言葉を読み返してみると
自分の誤解や思い込みだったということもあるものです。
感情を抱いたのは私で、その責任は私にあること
私は、「感情の責任者は、私である」という考え方をしています。
なぜなら、私が「イラッ」とした情報でも
他の人も同じように「イラッ」とするとは限らない。
ということは、
『「イラッ」とする要素は私自身の中にある』ということ。
「イラッ」とする要素とは
「信念」「価値観」「思い込み」「恐れ」などなど。
自分が抱いている考えと目の前の言葉にギャップがあるから
感情が生まれるわけです。
なので、感情的に相手を責め立てる前に
「そもそも、自分に感情を抱かせるものは何なのか?」
「それは、自分の思い込みということはないか?」
このようなことを考えることにしています。
このとき、自分に投げかけるお決まりの問いは……
「何が私に、そう思わせるのだろう?」です。
自分自身で気が付いていない考えが分かったりするので
私はこの問いが大好きです。