表面的な願望、課題の裏側に隠れている深層背景をあぶり出す「トライアングルコミュニケーションモデル」
昨日は、恵比寿にて、新しいコミュニケーションの形「トライアングルコミュニケーションモデル(以下、TCM)実践講座」の3日目でした。
1日目は、自分の考えを整理するために、すぐに使えるTCMの使い方。
2日目は、「コミュニケーションとは何か?」を中心に、コミュニケーションの基本である「観察する」「合わせる」「聞く」「問いかける」「リードする」についての講義とワーク。
3日目は、TCMの具体的な使い方と、コーチングとカウンセリングへの適用法
4日目は、コーチングやカウンセリングをより効果的に実践するためのワーク
このような形で進めています。
TCMは、次のような簡単なチャートを書きながら会話を進めます。
トライアングル(つまり、三角形ですね)には不思議な力があって、チャートを書きながら会話を進めていくと、「○○を叶えたい」「○○の問題で悩んでいる」というような表面的な願望、課題の裏側に隠れている深層背景をあぶり出し、「そうか、そのために私はこの○○を叶えたいんだよな」とか、「私は、○○の影響でこのように考えるクセがあるんだ……」など、「大切にしている価値観」や「課題の根っこ」の部分を明確にします。
そのため、目的が明確になり、問題の背景がはっきりするので、「よし、やろう」という、小さな行動を生み出す原動力を導き出します。
<講座の中でチャートを書きながら、セッションをされているご様子>
コーチやカウンセラーとして活動されている方ならご存知だと思いますが、コーチングやカウンセリングで難しいのは、「会話の流れをどう作るか」「会話が堂々巡りになったときにどうするか」「どんな質問がヒットするのか」などですよね。TCMはそんなコミュニケーションの難しさからコーチやカウンセラーを解放します。シンプルなので職場でのコーチングや面接、問題や課題のヒアリング、問題を抱えているスタッフへのサポート、顧客からの要件のヒアリングなどのシーンで、すぐに実践することができます。
参加されたコーチの方は、「TCMのおかげで、コーチングの流れがシンプルになり、自信がついた」とおっしゃっていました。また、医師の方は、「今までのコミュニケーションの問題点が分かってよかった」とおっしゃっていました。エンジニアの方からは「頭の中でぼんやりと考えていることが整理でき、チャートを書いていると楽しくなってくる」とおっしゃっていました。
次回は最終回。周囲とよりよい関係を作り課題を解決するための、より実践的な内容がお伝えできるのが今から楽しみです。
実は今月中に、ある書籍でTCMが紹介されます。発売になりましたらご案内させていただきますが、今後は、TCMの具体的な内容について、ブログ等でお知らせしていきますね。