労働環境の3つの課題が垣間見えた、「仕事のやる気とメンタルケア」勉強会
こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。
21(金)、「仕事のやる気とメンタルケア」勉強会を行いました。
仕事の中で生じる、自分自身のやる気の低下やメンタルケアへの対応や
そのような課題を抱えたスタッフへの対応
さらに、どのようにしたら、まとまりのある職場にできるのかなど
それぞれの方が抱える課題にお答えしたり
共通のテーマを見出しみんなで議論したりしています。
一方的に情報をお知らせするのではなく
その時々に合わせて必要なことを、対話形式でお知らせするのが特徴の勉強会です。
21日は、参加者がお一人だったのでカウンセリングのような形になりました。
中堅のリーダーの方で
最初は、スタッフにどのように関わったらいいかというテーマでした。
中間管理職のみなさんは、上司からはさまざまな成果を求められるし
スタッフからは「○○はどうしたらいいですか?」と解決策を求められるし
そのハザマで、本当に大変ですよね。
「誰もこの気持ちなんて分かってくれない」
私がリーダーをやっていたときも、そう思っていました。
参加者のお話を伺って、現代の労働環境が抱えるいくつかの課題を垣間見ました。
今日は、個別の案件には触れませんが
・病院による安易な投薬による課題
・上司の関わり方の課題
・私たち一人ひとりが抱える「考え方のクセ」の課題
についてお話します。
■病院による安易な投薬による課題
自分の力ではどうにもならない(と思える)環境に身をおいていると
やる気を失ったり、体調が思わしくなくなることがあります。
そこで、病院に行くと、多くの場合、病名をつけられ
投薬を受けて、「がんばらないこと」を勧められます。
けれども、薬で一時症状を抑えることはできても
根本的な原因は解決していないので、また、同じことが起きます。
また、強い薬の場合は、さまざまな障害に悩まされることもあります。
今回は、1時間半のカウンセリングで、課題解決の糸口が見出せました。
参加された方は「今まで、こんなことは無かった」とおっしゃっていました。
それを考えれば、安易な投薬には、大きな課題があると感じます。
■上司の関わり方の課題
職場には、さまざまな人がいます。
仕事ができる人もいれば、できない人もいます。
スタッフを叱る必要があるシーンもあるでしょう。
でも、同じ叱るにも、「叱り方」があるはずです。
私は、叱るときは、1対1で
褒めるときは大勢の前でというのが基本だと考えています。
(それ以外のシーンもありますが、あくまでも基本として)
でも、中には大勢の前で叱って、みせしめる人もいます。
そのような「安全ではない職場」は、一人のスタッフを追い込むとともに
他のスタッフにも伝わり、職場はギスギスしていきます。
「組織は、上司の考え方の投影」です。
問題を一人に押し付けても解決しないし、もし、人を入れ替えても、同じ問題が別の形で現れます。
スタッフを責めるなら、まず、上司の側のコミュニケーション力を身につけて欲しいです。
■私たち一人ひとりが抱える「考え方のクセ」の課題
同じ出来事に出会っても、物事を良い方向に解釈する人と
悪い方向に解釈する人がいます。
つまり、私たちは「考え方のクセ」を持っているのですよね。
もちろん、私にもあります。
「考え方のクセ」は、一般的に性格と言われ
なかなか変えられないものだと理解されています。
実は、「性格」と言われているものの中には
先天的な性格と、後天的な性格があります。
後天的な性格とは、これまで教わってきたこと、考えてきたことなど
成長過程で作られていく性格のこと。
先天的なものと後天的なものの、どちらの影響が強いかというと
後天的な性格のほうが強いです。
ただ、幸いなことに、「考え方のクセ」は「解釈のクセ」なので
変えることができます。
今回、参加者からお話を伺ったら
それが「考え方のクセ」であることが分かりました。
それが、何から来ているのかも分かりました。
解釈は一瞬で変わるわけではありませんが
何が原因なのかに気づくことで、今後の変化が大きく期待できました。
クセを修正する方法をお知らせし、今回は終わりました。
■最後に
今回、参加された方がおっしゃっていたのですが
「最初は、参加するのに勇気が必要だった」とおっしゃっていました。
それはそうですよね。
「でも、勇気を出してきて良かった。こんな感覚は初めて」とも
おっしゃっていました。
自分が抱いている気持ちや考えを言葉にするだけでも
全然違うということを、お分かりいただけると思います。
ご自身が抱えている課題でも
リーダーの方が、スタッフをまとめるための課題でも
なんでも結構です。気軽にご参加ください。
次回の予定は、また改めてご案内させていただきますね。