NHKラジオ第1 「私も一言!夕方ニュース」に出演しました
「胃が、何かに締め付けられるように痛い……」
この痛みを味わったのは、去年、交通事故に遭ったとき以来です。
極度に緊張したとき、ボクは胃が痛くなります。
多少の人数の前で講演しても、胃が痛くなることはないので
何が「極度」のレベルなのか、私にはわかりませんが
とにかく、昨日は、久しぶりに胃が痛くなった一日だったのです。
たった十数分話しただけというのに……(泣)。
昨日、NHKラジオ第1の「私も一言!夕方ニュース」に出演しました。
出演したきっかけは
- このブログに震災時のメンタルケアについて書いていたこと。
- ITmediaエンタープライズに寄稿した記事があったこと。
- 避難所でメンタルケアボランティアをはじめていたこと。
これらの記事をごらんいただいたのがきっかけとのことでした。
当初は、先週出演予定だったのですが
生放送の番組なので、先週は、原子力発電所に関わる会見が入り
出演は延期になっておりました。
事前に、大体の流れ、質問事項への回答をメールでやり取りしました。
ブログの記事や、エンタープライズの記事をご覧いただいていたので
それを元に構成していただき、そこに加筆修正する形で原稿ができました。
本番少し前から、雰囲気をつかむためにラジオのスイッチを入れます。
最初は、いちリスナーとして聴いていましたが
なんせ、生放送です。時間経過とともに緊張感が増してきます。
「余計に緊張してしまうから、ラジオは消そう……」
部屋は、静まり返ります。
「緊張するな~、でも、ボクはプロのアナウンサーじゃないから
多少かんでも仕方がない。今、自分にできることをやるしかない。」
少し落ち着きを取り戻します。
電話による出演なので、電話のベルが鳴るのを待ちました。
「トゥルルルルル、トゥルルルルル」
(あっ、きた。)
受話器を取ると、NHKのスタジオからでした。
ハウリングなどがないか確認し、受話器の向こうから声をかけられるまで待ちました。
(ドクン、ドクン)
「震災から1カ月が経ち、避難生活の長期化に伴って、
被災地での心のケアが重要性を増しています。
新潟県妙高市にある「NPO法人しごとのみらい」では、
福島県から妙高市に避難してきた人達の心のケアに乗り出す一方、
ネット上で「震災時のメンタルケア」を判り易く説明する活動を始めました。
理事長の竹内義晴さんに電話でお話を伺います。
竹内さん、こんばんは。」
(あとは、なるようにしなからない……)
アナウンサーのお二人は、私の答えに臨機応変に返してくださいます。
また、予定よりも時間が限られたので、それに合わせて質問内容も変わります。
原稿はあるのですが、答えは瞬時に考えなければなりません。
「では、竹内さん、ありがとうございました。」
……あっという間の十数分でした。
ある種のトランス状態から、ふと、我に返ります。
「あの時の回答は、あれで良かったのだろうか?」
「アナウンサーの方が欲しかった回答に沿っていたのだろうか?」
「視聴者の方が欲しい情報は提供できたのだろうか?」
「当たり前のことしか言えなかったのではないか?」
「もっと、気の利いたことが言えなかったのだろうか?」
……満足感というよりも、不安感を抱きます。
ここからです。胃が猛烈に締め付けられたのは(苦笑)。
私がメディアに関わりがあるのは、文章が中心です。
文章は、何度も見直せますし、編集が入るので、ある程度満足感を持って表に出すことができます。
でも、生放送は一発勝負なのでそうはいきません。
テレビやラジオなど、そこで仕事をされている方はすごいな~と、ただただ、尊敬します。
有効な情報提供ができたかどうか、不安はいまだ残りますが
できることは、やりました。一生懸命やりました。
NHKラジオセンターのみなさま、貴重な機会をいただき、ありがとうございました!
以下、「私も一言!夕方ニュース」@nhk_hitokoto による出演時のTweetです。
下から時系列になっています。