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大切なあなたへ、大切なメッセージ【震災後の心理的被害を防ぐために】

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こんにちは。竹内義晴です。

東北地方太平洋沖地震につきまして
被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

また、今こうしてブログをご覧頂いているみなさまも
毎日流されているネガティブなメッセージに
心を痛めている方もいらっしゃると思います。

今日は、ブログをごらんいただいている大切なあなたへ、
大切なことをお伝えしたく、メッセージをお送りしています。


▼この音声をぜひお聞きください

昨日、経営コンサルタントの神田昌典さんが
阪神淡路大震災における支援のご実績がある臨床心理士・堀之内高久先生の
インタビュー音声を公開されました。

『あなたは、ひとりじゃない 震災後の心理的被害を食い止めるために』

今、このときに非常に重要な情報だと思いましたので
大切なあなたにもぜひ聴いていただきたく、ご紹介します。

こちらよりお聴きください。

※提供元の株式会社アルマクリエイションズによれば
 本インタビュー音声および資料は、著作権で保護されていますが
 堀之内先生のご厚意により、無料でお聞きいただけるほか、
 必要な方にご自由に配布いただくことができるとのことです。
 資料のPDFには、具体的な対処方法も示されています。


▼竹内義晴からのメッセージ

堀之内先生のご紹介の後に、非常に僭越ではありますが
私は、これまで、薬剤師や保健士の方、カウンセラーの方などに
心理学のトレーニングを行ってきた経緯があり
さまざまなストレスフルの状況から、日常に切り替えていくために
私が考える対処法をお伝えしたいと思います。

なお、この情報は
安全が確保されているみなさまに向けてお送りするものです。
もし、この情報を活用される場合は
ご家族やご友人、同僚の方の安全が確保されていることを
ご留意いただきますようお願いいたします。

そのポイントは3つです。

・情報を選択しよう
・普段と変わらない生活を送ろう
・もし、不安や罪悪感を抱いてしまうときは……


▼情報を選択しよう

私たちの体は、今まで食べてきたものと飲んできたもので出来ているように
私たちの思いや考えは、触れている情報によって生まれます。

ポジティブな情報に触れれば、前向きな気持ちになりますし
ネガティブな情報に触れ続けていると
気持ちが不安定になり、落ち込みやすくなります。

また、私たちは五感(視覚・聴覚・その他からだの感覚)
から情報を収集していますが、視覚的な映像は潜在意識に影響を与えやすく
知らず知らずのうちに不安定になりがちです。

視覚から得る映像(イメージ)と実際の体験とでは
脳内では同じような動きを示すことが知られており
テレビで繰り返し流されるネガティブな情報は
映像を追体験しているような形になります。

そこで、触れる情報を選択してください。

テレビはネガティブな映像が多いのに比べ
ラジオは、映像の情報が無く、ポジティブなメッセージが多いので
情報収集にもっともお勧めするのはラジオです。

実際、テレビをとめてラジオを聴いていますが
地元である新潟のみなさんの暖かさ、やさしさを身にしみて感じています。
これは、テレビでは感じ得なかった前向きな気持ちです。

さまざまな問題が起きているので
停電の情報など、安全な環境を確保するために、
正確な情報を収集したいという方も多いと思います。

もし情報に触れるなら、触れる情報を選択してください。

それぞれの課題は、それぞれの専門家が全力で対応してくれています。
必要以上の不安に巻き込まれないために
安全が確保されている場所においででしたら
それほど頻繁に情報にアクセスしなくても大丈夫だと考えます。


▼普段と変わらない生活を送ろう

心を落ち着かせ、安定を取り戻すために
できるだけ普段と変わらない生活を送りましょう。

普段できることを、普段どおりやりましょう。
今日、仕事の方は、仕事をしましょう。
音楽が聴きたければ、音楽を聴きましょう。
お酒を飲みに行きたければ、明るく楽しみましょう。

「こんなときに、仕事なんて……」
「こんなときに、飲みに行くなんて……」

と思ってしまうのは、仕方のないことだと思います。

でも、少し考えてみてください。
仕事は社会につながっていますので、立派な社会への貢献です。
お酒を飲んで楽しむことも、周りの仲間を明るくします。

もし、罪悪感を抱くようでしたら
日常を過ごせることに
「うれしいな~」
「ありがたいな~」
と言葉にしてみてください。
(もし、そう思えなくても、とりあえず言葉にするだけでいいです)

節電、募金など、やるべきことをやらなくて
仕事をしていてもいいのか……と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、社会のために役立ちたいと思われるのでしたら
今、やれることを十分にやってください。

そして、十分にやりきったら
自分のことも大切にして、今、出来ることを普段どおりやりましょう。


▼もし、不安や罪悪感を抱いてしまうときは……

被災地の方を思うと、
無力な自分に罪悪感を抱く方もいらっしゃると思います。

罪悪感を抱くのは、無力ではない証拠です。
やさしさを感じられる自分を、どうか認めてあげてください。

あなたが悪いわけではありません。だから、大丈夫。

泣きたいと思ったら、泣いてください。
怒りたいと思ったら、怒ってください。
話したいと思ったら、友達と話してください。

「みんながんばっているのだから、○○しちゃだめ」と
気持ちを理屈で抑え込まないであげてください。

声を出すとスッキリします。
何か、たまったものを吐き出したくなったら、
カラオケや車の中など、声を思う存分出せるところで叫ぶのもいい方法です。

また、もし不安定な気持ちに気づいたとき
「あっ、少し影響を受けているようだな」と思ってあげてください。


▼最後に

私たちはひとりじゃない。みんな一緒だから大丈夫。

被災された方は、きっと、今できることをがんばっているはず。
「みんな一緒」ということを心に留め
今こうして、インターネットでつながっていられる私たちは
被災に合われた方の分まで、毎日の仕事をがんばりましょう。

あなたが経営者なら、この難局を機会に社会に役立つ事業へ。
あなたがリーダー層の方なら、周囲に前向きなメッセージを。
あなたが親御さんなら、子供たちに笑顔を。
そして、不安そうな人がいたら「大丈夫」の一言を。

この局面を早く乗り越えるために
今、できることを、少しずつ前に動かして行きましょう。

このブログも、日常に戻していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

この情報は、安全が確保されているみなさまに向けてお伝えしました。

それぞれの専門家のみなさまの中には、
私と違うお考えをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、どうぞ、みなさまのお考えを優先されてください。
このブログをお読みくださっている方に向けてメッセージとご理解ください。

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