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【書評】ディズニーランドが教えてくれた みんなが笑顔で働ける習慣

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ディズニーランドが教えてくれた みんなが笑顔で働ける習慣という本を読みました。ディズニーランドと言えば、日本を代表する娯楽施設ですよね。

ディズニーランドはわたしも何度か足を運んだことがありますが、印象的なのは、働いているみなさんがニコニコ笑顔で、とても楽しそうなことです。それは、清掃のような地味な仕事でもそうです。

「ディズニーランドのスタッフさんと言えども、仕事の中には嫌な事やツライこともあるはず。日本を代表する施設には、スタッフのみなさんがいつもニコニコと笑顔で働ける特別な仕掛けがあるのかな?」

と思いながら読みました。

■ニコニコ笑顔の「仕掛け」

著者の石坂さんは、ディズニーランドでアトラクションの責任者をされていたそうです。この本では、石坂さんが体験された、ディズニーランドでの具体的な出来事がたくさん紹介されています。

たとえば、ディズニーランドのスタッフのみなさんは鮮やかな衣装を着ていますが、あの衣装は、ニコニコ笑顔の「スイッチ」の役割があるのだそうです。ちょっと嫌なことがあっても、衣装を着ればスイッチが入る……「そうか、こうやってスイッチを切り替えているから、スタッフのみなさんは笑顔でいられるのだな」と思いました。

一時の笑顔を作るのはできても、それを継続するのは難しいこと。継続するための「仕掛け」を作ることって、大事ですよね。そのほか、スイッチを入れるための仕掛けが紹介されています。

■「当たり前」のことばかり?

読み進めて行く中で感じたのは、「当たり前のこと」が中心だったことです(「笑顔」とか「話を聞く」とか「褒める」のような)。

「『ディズニーランドならでは』ということもたくさんあると思うのだけれど、なぜ、この本は『当たり前のこと』が中心に書かれているのだろう?」

――その理由は、あとがきにある石坂さんの言葉で分かりました。

この本を読まれて、「なんだ、当たり前のことばかりいって」と思われた方、実はそれが、私のめざす理想なんです。

大切なのは、それを全員が「当たり前のこと」として取り組んでいる状態だと思うのです。

<優れた企業には”当たり前”が多く存在する>といわれています。使っていない部屋の電気を消すのが当たり前、落ちているゴミを拾うのが当たり前、などですね。

会社が定めた「ルール」として張り紙がしてあるわけでもなく、社員全員が問題意識を持っている状態です。

この一言を読んで思いました。

「そうか、ディズニーランドというと、働くスタッフのみなさんのモチベーションや、マネジメントのシステムも特別なものがあるように思えるけれど、「当たり前」のことを実践すればいいんだな。ということは、どこの職場でもディズニーランドのように、明るく楽しい職場に変えられるってことなんだな」

「当たり前のことをやり続けられる」……ここに、ディズニーランドの強さがあるのかもしれません。

■わたしがリーダーの時に感じた楽しさも同じ

それを証明するかのように、この本に書かれている内容は、わたしの本「職場がツライ」を変える会話のチカラの内容ととても近いものを感じました。もちろん、著者の石坂さんが体験した具体的な体験談と、わたしの体験談に違いはあれど、「言いたいこと」の軸はほとんど同じだったんです。

「職場の違いはあれど、その元をたどればみんな人。どうすれば、お客様が、スタッフが、うれしい気持ちになれるか?それを考えて、行動すること……わたしが職場で体験したことは、あの、ディズニーランドでも同じなんだな……」

もし、みなさんの職場に笑顔が少なく、なんだかギスギスした感じで働きづらいと思われていたら、きっと多くのヒントが得られるのではないかと思います。少しでも実践することで、たくさんの自信と誇りが持てて、人に優しくなれ、ディズニーランドのようにニコニコ笑顔が溢れる職場に変わると思います。

ディズニーランドが教えてくれた みんなが笑顔で働ける習慣   「職場がツライ」を変える会話のチカラ

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