【書評】100のキーワードで学ぶコーチング講座
»
原口 佳典さんのご著書を読みました。
この本は、「変な本」です(変というのは、「異質の」という意味です)。
と言いますのも、今まで私が見てきたコーチングに関する本の中で、初めて出会った本だからです。
今まで私が出会ったコーチングの本の多くは、「コーチングのテクニック」について書かれていました。ですが、この本の目次はこのようになっています。
第1章 コーチングとは何か?
第2章 コーチのテクニック
第3章 コーチの視点
第4章 コーチングのテーマ
テクニックは第2章のみです。この本の中では、このように書かれています。
「コーチングの入門書や雑誌の記事などを見ていると、残念ながら、まだまだコーチングは、上司が部下をコントロールするテクニックだと思われていたり、言葉かけや態度といったマナーの延長線上にあるビジネススキルだと思われていたりするようです。」
テクニック(やり方)は手段です。本来、目的(あり方)があってこそテクニックが生かされるはず。本質をついているのではないかと思います。
さらに面白いのは、タイトルにあるように、この本はキーワードから知りたい内容を検索できるようになっている点です。参考文献も豊富に紹介されていま すので、この本を入り口にして、さらに深く学ぶこともできるのではないかと思います。キーワードのリストはAmazonでご確認ください。
もう一つ、この本の特徴は豊富なケースです。解説だけ読んでもわかったような気になるけれど、使おうと思うと使えない……という部分を払拭するために、 コーチングを活用している方々の体験談が豊富に含まれています。(実は、わたしの体験談も6箇所ご紹介いただいています。)
人間関係や問題解決に役立つヒントや視点が見つかる一冊です。
SpecialPR