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「ITコンサルタントで独立するためには資格が必要か?」へのヒント

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昨日、ITコーディネータ協会のセミナーに参加してきました。

ITコーディネータのプロセスガイドライン
にある
ビジョン→現在の事業領域検討→業界特性分析→SWOT分析・・・
という流れで施策に落とし込んでいくやり方は、
実際に使ってみると、意外と使えるツールだということを感じます。
ビジョン…普段は、あまり考えませんからね。
時々振り返ってみるのがいいみたい。

今度、ブログやメルマガの読者さんの中で
経営者や今後起業を予定している方数名限定で、
グループコンサルをやったら面白いだろうな~と思っています。
教える…のではなくて(まだまだ若輩ですし)
ツールを使ってみんなで唸りながら頭抱えて考えて、
頭の中にある無意識レベルの情報を顕在化させて、
刺激しあうようなワークショップ。

経営者のみなさんは、
立場的に普段なかなか口にできないこともありますしね。
同じ立場の方が集って悩みを共有できることって
刺激になると思うんです。
ITへの投資に限らず、
それぞれの人が持っている叡智を分かちあうことで、
新たなヒントを得ることって、あるんじゃないかな~。

それはさておき・・・本題はここからです。

ITコーディネータの皆さんの声を聞くと、
企業内で活躍している方がほとんど。

「将来、コンサルとして独立したい」

とおっしゃる方は結構いらっしゃいます。

で、「どのような流れで独立するのか?」という話になると、

「中小企業診断士の資格を取る」→「独立する」

とおっしゃる方が意外と多いのです。

実は、以前私もITコンサルタントになろうと思っていました。
実際、ITコーディネータの資格をとりながら、
中小企業診断士の資格の勉強もしていました。
ウン万円もする教材を購入しました。

「資格さえとればコンサルになれる。
 コンサルフィーは1日10万円でウハウハだ!」

と、夢物語を描いていました。
(↑アホですね)

中小企業診断士のテキストを積み上げると、
30センチぐらいは軽くあります。
1年ぐらいは勉強しましたが、
あまりのボリュームに、途中で挫折しました(苦笑)。

ですから、中小企業診断士の資格を持っていると聞くと、
「あのボリュームの勉強をして合格されたのか~、すごいな~」
と、本当に尊敬します。

でも、中小企業診断士の資格取得を挫折した本当の理由は、
ボリュームだけではないんです。

ITコーディネータの資格を取ったときにはすでに独立していて、
名刺に資格名を書いてウキウキしながら
いくつかの企業や商店に出向いたのですが、
出来るのはうわべだけの話しか出来ず、
正直、資格だけじゃ何もできないというのが現実でした(苦笑)。

「資格さえとればコンサルになれる」

というのは、幻想だったようです。
(↑当然ですね(苦笑))

これを知ってから、
(ITのコンサルになるのなら)
「資格はITコーディネータがあれば十分かな?」
と、思うようになりました。

今、私自身はコーチをしています。IT系以外の仕事が多いですが、
経営者さんの相談にのることもあります。

もし、中小企業診断士の資格を取ろうとしていた昔の自分に
今、アドバイスすることができるとしたら、

「資格はITコーディネータだけで十分じゃないの。
 資格もいいけど、早く実践しなさいよ。」

とアドバイスしてあげたいと思うんです。

なぜなら、いくら知識を身につけたとしても、
実際に行動してみると、テキストに書いてあることが
「そうでもない」
「そんなに簡単じゃない」
「もっと大事なことが他にある」
ということがとても多いからなんです。

例えば、「マーケティング」で言えば、
「リサーチして、テストして・・・」
とテキストには書いてあります。
もちろんそれも大事なのだけれど、
現実には、広くリサーチすることが中小企業にできるか?と考えると、
結構難しいです。
リサーチもテストもとても大切だけれど、
それ以上にどうやって顧客に出会うか…
どうやってメディアに取り上げてもらうか…
みたいな話が、とっかかりとしてはとても大事だったりします。
表現力だったり、ライティング力だったり。

例えば、「経営者とのコミュニケーション」で言えば、
傾聴力やファシリテーション力が重要だと
テキストには書いてあります。
それを実際にやってみると言うほど簡単ではないので、
会社で部下の話を「ただ、聞く」というトレーニングを積んだほうが
実務に役立ったりします。
(↑これ、コンサルタントの力としてすごく重要です。)

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寝る間も惜しんでテキストに向かう努力はとてもすばらしいですが、
資格は必要最低限あればいいような気がします。

現在、会社の中でコンサルタントとしてご活躍の方は、
IT以外の部分はあまりご経験がないのではないかと思うんです。
だからこそ、実際に自分で行動しながらいろんな失敗をして、
その中から自分なりの成功体験を作ったほうが役に立つのではないか、
自信がつくのではないかというのが、今の実感です。

例えば、経営者の立場からすれば、いきなりITに投資することは稀です。
「商品が売れない。どうやって世に出していくか?知ってもらうか?」
に悩んでいる人も多いはず。

それならば、
「自分がコンサルとして売り込んでいくためにはどうすればいいか」
「顧客と出会うためにはどうすればいいか」
ということを考えて、
コンサルとしての自分の考えや体験を、ブログなどに分かりやすく書き、
多くの方に読んでもらうような実践をしたほうが
ひょっとしたら実務に役立つのかもしれませんし、
いろんな出会いや機会も生まれやすくなるのかもしれません。
「自分を売った」体験を話せるようになるのではないかと思います。
(実際、私も書くことで多くのものに出会ってきました。)

例えば、経営者の立場からすれば、
後継者の育成や組織作りに悩んでいる人も多いはず。

それならば、今現在のチームで、
傾聴したり、ポジティブな言葉をかけたりすることで、
うまくまとめる方法を考えながら、
現場で組織をまとめる実践をしたほうが、
ひょっとしたら実務に役立つかもしれません。
(自分の周りが楽しく仕事をする環境を作ればいいので、
 必ずしも、リーダーである必要はありません。)
その悩みや経験を情報発信することで、
いろんな出会いや機会も生まれやすくなるかもしれません。
傾聴力やファシリテーション力もつくし、
体験として組織に関するコンサルティングできるのではないかと思います。

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「そうは言っても、やっぱり資格でしょ?」

という意見もあるかもしれません。
もちろん、網羅的に学ぶのも大切なことです。

それならば、いい意味で、
「実力をつけるためには、どれが一番楽が出来て、手っ取り早いか?」
を考えてみるのがいいのかもしれません。

私はいつも遠回りばかりです。
遠回りも学ぶことが多いので、それはそれでよいのですが、
みなさんには遠回りしていただきたくないな~と思います。
何はともあれ、時間は貴重です、大切に使っていただきたいと思うのです。

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