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【書評】宇宙のマニュアル 偽りの限界を解き放つ「信念」の癒しパワー

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献本いただきました本の書評をさせていただきます。ITmediaさん、ソフトバンククリエイティブさん、いつもありがとうございます。

今回読んだ本は

宇宙のマニュアル 偽りの限界を解き放つ「信念」の癒しパワー

宇宙のマニュアル 偽りの限界を解き放つ「信念」の癒しパワー

そのタイトルから想像できる通り、自己啓発の本です。世の中には多くの自己啓発本や成功本がありますが、たくさん読んでみると、どれを読んでも結局内容は一緒。この本も、言い回しを変えただけの本かなぁと思っていました。

私は大事なところには付箋を貼って読みますが、実際に読み進めてみると、本がこんな状態になってしまいました。

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自己啓発本は、精神的な内容が書かれていたり、潜在意識やスピリチュアリズムなど「目に見えない情報」が書かれていることも多く、一瞬元気になるだけだったり、逆に「ちょっと胡散臭いな~」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。私自身、この手の本はずいぶん読んだので「もういいかなぁ」と思っているタイプですが、この本は面白かったです。

著者は企業でコンピューター地質学者、シニア・コンピューターシステムデザイナー、オペレーションマネージャーなどの経歴を持っており、

宇宙を形作る「意識の力の使い方を科学とスピリチュアルで説く

という、脳の活動やスピリチュアリズムについて、量子生物学や量子物理学などの科学的な説明を入れながら論理的に分かりやすく書かれているのが特徴です。

表紙をめくると、このような言葉が目に飛び込んできます。

宇宙がコンピューターだとすると、あなたの意識がOSで、信念がアプリケーションプログラムです。でも、もしそのプログラムにバグがあったら……。その「修正プログラム」の作り方を詳しく解説します。本書は新しい宇宙論を提示し、意識の力をうまく使うコツを公開します。偉大な宇宙プログラマーが残した宇宙のマニュアル。

と書かれているように、宇宙や人の構造をコンピュータにたとえ、私たちの中に組み込まれているプログラムをどのように書き換え、バグを修正するか?という観点で書かれていて、IT業界の方には、その構造が論理的に、しかも分かりやすく入ってくるのではないかと思います。

私にはセラピストの知人がいます。彼らはよく、人が起こす感情や思考をコンピュータにたとえて説明します。私もマネジメントに神経言語学や心理学を生かした経験がありますが、人とコンピュータの構造は全く同じだという持論を持っています。コンピュータは、組み込まれたプログラムによって出力が変わるように、私たちも、過去から現在の間に何かしらのプログラムが組み込まれていて、そのプログラム通りに感情が起きるのだと。

ここで、「私たちの中に組み込まれているプログラム」というのは、私たちが生まれてからこれまで、親、学校、会社、社会などから与えられてきた情報です。ちょっと言葉は悪いですが「社会的洗脳」とでも言いましょうか。私たちが経験する多くの問題、制限、苦悩などは、このプログラムによって作られているのではないでしょうか?

もし、そのプログラムにバグがあったとしたら?私たちの行動へ制限をかけているとしたら?そのバグを修正する必要があります。どのようにプログラムを書き換え、人生を自分らしく生きるか?というプログラミング術が、この本には書かれています。中にはワークシートもあり、「このワークシートは効果的だな」と思わず唸ってしまいました。

私の意見では、この本を読むことで得られるメリットは次の通りです。

・なぜ、自分が「そのような思考をするのか?」という理由が分かります。
・その思考が、私たちの行動にどのような影響を与えているのかが分かります。
・思考や行動のバグ修正の仕方が分かります。

目次:

第1章 新しい宇宙像:意識コンピューターとしての宇宙
第2章 宇宙をプログラミングする:信念の科学
第3章 脳から心へ:信念工場を動かしているのは誰か?
第4章 あなたは何を信じているか?:あなたの人生の核を解き明かす偉大な質問
第5章 コードを知っていれば、ルールを選べる:偽りの限界のパラダイムを壊す
第6章 信念の癒し:現実コードの書き換え方
第7章 宇宙のマニュアル

自分をコンピュータに見立てて、思う通りにプログラミングしてみてはいかがでしょうか?

この本、人生のバイブルの1つに加えようと思っています。

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