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読了、「ジョブ理論」クレイトン・クリステンセン著:

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読了、「ジョブ理論」 クレイトン・クリステンセン著:

原題は 「Competing Against Luck」

・読み終えたばかりの内容を踏まえて超訳すれば、
「新規事業の成否を運任せにしない方法」とでもなるだろうか。

 または、「イノベーションを科学する」とでも訳すべきだろうか。

<概要>
この本で展開されている「ジョブ理論」を要約すれば:

・人がモノを買う(またはサービスを利用する)のは、その商品が欲しいからではなくて、その商品を購入することによって、なにかしらの「厄介で、片づけなければならない課題」を解決したいから。

・その「厄介で、片づけなければならない課題」を「ジョブ」とよぶとすれば、顧客は、商品という形で、その解決策を「雇用・採用」している。

・従って、顧客にとっての「厄介で片づけてしまいたいジョブ」を特定して、 その「解決策」を商品またはサービスというう形で提供するのが、良い。そうすれば、顧客はその
商品/サービスを 「雇用・採用」してくれる。

というものだ。

イノベーションは、運やひらめき/思い付きで生まれるのではなく、この「ジョブ」の特定と、「ジョブ」を解決する方法の考案、実行によって生まれるということを実例をまじえて理論的に解き明かして、提唱している経営指南書。

<感想>

なるほど、そうか。ジョブ理論写真20180928_132116.jpg自分も前からこういうこと、考えていたぞ。

デザイン思考でいう「共感」を、導きだすための考えかたのフレームワークとして面白い。

ニーズ、ウォンツ、需要や購買動機、という言葉で表現されていたものを、「ジョブ」という言葉で定義したところが秀逸だ。

「ジョブ」は、形容詞や副詞を割愛して、主語と名詞と動詞で、つまりシンプルで客観的な文章で記述せよ。
そのように記述でいないものは、「ジョブ」では、ない、

なるほど、なるほど。。

実際に現場で、具体的で目に見えるイノベーションを起こすことに携わっているひとにお勧め、です。

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