「知識自体の継承」と「継承された内容の評価能力の継承」は別の問題という禅問答
今でも一応Full Timeで働いてる自分ですが、今の勤務形態は半分出社+半分在宅が基本パターン。で、出社の日にはオフィスすぐ手前の日本発祥の某コーヒーショップチェーンのお店で一回休みしてから出社するのがいつものルーティーンになっています。
実はすぐ近くにはこれまた有名な某有名米国ブランドのショップもあるんですが、別にコーヒーのメニューの豊富さとか味云々よりも自分が気楽に落ち着ける方を選んでるだけではあります。そう言ってしまうとお店に失礼になってしまうかもしれないのですが、要は自分の気持ちの問題。
いつものお店の自動ドアが開放状態だぞ
そんないつもの店に出勤前に立ち寄ったら、この暑い中で入り口の自動ドアが開放状態です。元々立地の問題で店内が比較的暑くなりがちで今年は店内にポータブルエアコンが数台入っているのは知っていたのですが、店内に入ると先週よりも台数が増えているのに気が付きました。
「これは修理手配に時間がかかるってことか?」
まぁそれでも耐えられない暑さにはなっていないので、いつも通りにアイスコーヒーを頼んで空いている席へ。でもやっぱりちょっと暑いよねと思っていると、比較的シニアな女性スタッフの方が工具セットを持ってきて、ドライバーを握ってドアをちょこちょこ触り始めました。そしてしばらくすると開きっぱなしになっていたドアがゆっくり閉まり、その後は普通通りに開閉し始めました。
「おぉ、治しちゃったんだ」
勿論何がどうおかしかったのかは解らないのですが
とりあえず脚立は使っていなかったので上部のセンサーではないのは見ていても解っていたのですが、実際何がどうだったのかはよく解りません。更にはドアの不具合を知らせる貼り紙もなかったので、動かなかった時間は比較的短かったのかもしれません。
「でも、ちょっとした自動ドアの不調を治せちゃうスタッフさんがいるんだ」
勿論今回見かけた自動ドアの不調も保守を頼むかどうかは不調の程度問題の話なのは百も承知ですし、ある意味これは単なる日常の店舗運営の中の話なのかもしれません。更にはどうやらポータブルエアコンの増強は別の話っぽいのもわかりましたが、外食を含めた店舗運営という世界を知らない自分としてはとりあえず自動ドアまで現場で何とかする「現場力」は大事だよねとは思いました。
素直な気持ちとして。
「知識自体の継承」と「継承された内容の評価能力の継承」は別の問題という禅問答
これを強引に自分の良く知ってるルータ以下の機器の保守の世界の話に持ってくると、たとえばルータやプリンタなどの不調をきちんと対応し切り分けしたうえで「事前に指示されてる部分の対応はやったけど状況は改善しないし、こんなメッセージも出てきてこの先対応が必要な内容は自分で手を出せない部分の不調なので保守対応お願い」という方向で状況を説明していただける拠点からの依頼は現場に入る時点で心と装備や資材の準備が全部できるので安心ですし、対応状況や今後の注意などのお話がしやすかったのは事実です。
勿論すべての事象や知識を全ての人が持つことは不可能だし、餅は餅屋という話もあるように「余計な事せずにすぐに保守を呼んでください」は傷口を広げないためにも大事なのですが、何らかの正しい基礎知識と場数はやはり大事だし、どこまで自分でやっていいか駄目なら誰に投げるかを知ってることも大事だよなと改めて思ってます。
今のご時世、そんなノウハウは全部AIに食わせて誰でも動けるようにしましょうってのは、まぁわかるんですが、変数が多すぎて難しいし知識の陳腐化に対応するのが大変だし、そもそも実際に手を動かす人が居なくなると持ってる情報の正しさを評価できなくなる=早晩使い物にならなくなる可能性があるのは自分の経験として知ってます。
だからと言って、既に旧人類に分類される私に何ができるわけでもないのですが、