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元IBM CEOのJohn F. Akers氏の訃報に触れて

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もう10年以上前に辞めた会社の関連の話ではあるのだけれど、彼がCEOになった直後に日本IBMに入社した自分的にいろんな思いが去来する、John F. Akers氏の訃報に触れました。

IBM: An appreciation / John F. Akers

WSJ: John Akers, IBM Former Chief, Dies at 79
Former Fighter Pilot Steered Company Through Choppy Period

 

基本的には米国本社のトップという雲の上の人なのですが、今思い出すと確か1992年、当時所属していた、大和エグゼクティブ・ブリーフィング・センター (今は無きIBM大和研究所のA館1階左にありました) にお迎えしたことがありました。

まだ若造だった私は裏方で動いてただけで、最短で5メートルくらいの場所に立っていたりはしましたが、当然ですが直接話をすることはありませんでした。でも、いかに自分の勤務先の親会社のトップエグゼクティブとはいえ、まさに当時「the 多国籍企業」であったIBM CorporationのCEOという立場の人を間近に見て「ビジネスのトップに立つ人のオーラというものがあるんだ」ということを初めて感じたのはよく覚えてます。これは本当に強烈でした。

 

ちなみに上記のリンク先のIBMのサイトの中の一文に

“We wore the blue suits, white shirts with button-down collars, striped ties, fedoras and wingtip shoes.”

とあるんですが、実は私、IBM時代はまさにそういう服装でした。いや正確に言うと「営業部門や本社部門はスーツでしょ」という時代だったはずなのに、私自身勤務していた期間の半分くらいはイベントの制作会社の人に間違えられる系のいい加減な格好をしていました。

たとえばマーケティング部門の担当者として現場にいた展示会の最終日に、とあるブースの担当者(IBM社員です)から「ご挨拶もせずに申し訳ありませんでした」と名刺交換を申しだされたけれど社員証を見せて絶句されたとかの武勇伝はいくらでもありましたけれど、それでもスーツの時には白いボタンダウン、ストライプのネクタイに黒のウィングチップというのは私的には絶対でした。(fedoras = 帽子はかぶっていませんでしたが) 

もちろんそれは彼がそうしたからではなく東海岸の会社はボタンダウンな連中が元気だった1970年代迄なんてそんな人が多くて、やっぱりそれにある部分憧れがあって、でも日本ではIBMですらいろいろと言われたこともあったりはしましたが、でも、そんな雰囲気があのころだった気がします。因みに今でも、持っている襟のついたシャツのうち冠婚葬祭用の白のブロードのシャツ1枚を除いた残りのすべてがボタンダウンだったりします。

 

そういえばこれは蛇足ではありますが、大和でお迎えした際に初めて見てオーラを感じると共に頭の中に浮かんだのは「思ったより体は大きくない人なんだ」というのと「髪は黒いけどカーネルサンダースみたいだ」という二つ。冷静に考えると失礼極まりないので各方面には大変申し訳ないのですが、来訪に合わせて仕込んだ諸々の流れをただ見守るだけの裏方の若造は本番中の現場では暇なのでそんなことを考える余裕もありました。それが私のJohn F. Akers体験。そしてそういった体験の一つ一つがいまの私の下地を形成してるんだと改めて思います。

 

そんなことまで含めていろいろと考えると、どうしても胸が熱くなります。

心からご冥福を祈りたいと思います。

 

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