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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

「手段と目的」と「企業のソーシャルメディアの活用」の関係 って難しい

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「企業は顧客や関心を持ってくれる人とどうやって関係を作るか」という話は、別にsocialメディアがどうのこうのとか言う次元とは別に、ずっと昔からある話ではあります。あとは時代により状況により色んな方法論が出てきて、それに呼応して仕組みが出来て… という流れがずっとあるわけですが、とりあえずここ数年はソーシャルメディアを活用して云々という話がずっとあるわけですが。

 

上手く行く事例が持て囃されるのは、上手く行かない人が多い証拠 という乱暴な解釈

世の中誰もが上手く行ってる誰かの話を聞きたいのは人情。でも実は上手く行かなかった話の方が余程参考になるとどこかで思っているのも事実。でもって自分はどうしたら良いんだろうとみんなそれなりに考えるわけですが、よくよく考えるとみんなが上手く行ってるのであればそれは既に仕組みとしてコモディティ化しているので、そもそも成功事例なんて誰も気にしなくなるわけです。勿論売る側はそれでは困るので自分で考えたり人の話を参考にしたりして色々と手を入れては新しい「ソリューション」を作って売上を伸ばすのは企業だから当たり前の話です。

だからそこは突っ込み所ではないんです。

問題は、もっと根本のところでのみんなの迷い。一体自分は誰と何をしたいのかっていうところでの解を自分でキチンと出せていなかったり、全く想定と違うところに行き着いたりして右往左往している状況が何年も何も変わっていないことだったりするケースがあります。

たとえば「企業活動におけるソーシャルメディアの活用」というお題は正にそんな種類のお題じゃないかと思うんです。

 

自分が大事にするべきなのはそこには居ないと確信できたら手を引くのもひとつの判断

ソーシャルメディアで求めるのは自分達のユーザーやファン層とのコミュニケーションなわけですが、その頻度や度合い、そこから得られる「何か」の量や質そのものが全然かみ合わないケースというのは多々あります。送り手と受け手の間の思うところの違い、送り手の中での色んな関係者間での思うところの違い、あまりに多様な価値観を持った受け手側どう理解するかという問題、そしてもちろん受け手側自身の受け取り方の問題。

これらを全部避けて通るわけには行かないわけですが、それでも何かが違うと感じたら別に「伝統的なソーシャルメディアから距離を置く」という事、あるいはそもそも「伝統的なソーシャルメディアは別に相手にしない」という選択肢があってもおかしくないわけで、例えば一様に「何故この企業(あるいは団体)はソーシャルメディアへの取り組みが良くないんだよ」と責めるのもどうかなと思うこともあったりします。

 

そんなときに見つけたWall Street Jounalのこんな記事

別にほら見ろという話じゃないのですが、例えば 企業、ソーシャルメディア戦略見直し―売上には効果薄 なんて記事を見つけてしまいました。もちろんこれがどこにでも一般化して適用できるとは思いませんが、「流行で」ソーシャルメディアを活用するよりももっと適した方法がある場合があるし、実はそれはソーシャルメディアを活用しようと考えた以前からやっていた方法かもしれないし、あるいは別かもしれないし。

何れにせよ、大事なのは、コミュニケーションを取る事が目的であれば何らかの仕組みを前提にしない方が良いんじゃないかなという事だと思うんです。昔から色んな人が言っているとおり、手段が目的になったら駄目なわけで。

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