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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

制服効果についてちょっとだけ

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同じ事を同じ人がやっても、制服(あるいはそれに類するもの)を着てるのかどうかで相手の反応が違う事があります。いわゆる作業服である場合もあるし、スーツも場によっては制服効果を持つしと一概にどれが制服とはいえないのですが、とりあえずその場で相手がなぜか納得する制服ってのはあるよね、という話です。

 

たとえばイベントの現場での統一したその場のコスチュームかスーツかの違い

例えばです。私の得意な展示会関係の場で言うと、出展のためのスタッフ、いわゆる説明員やら何やらがみんな揃いのポロシャツとかを着ていたりします。そうすると、来場者はその人が少なくともそのブースの関係者であり、何か説明してくれたり案内してくれたりする人だよねってのはひと目で判るわけです。

かたや・・・ これは出展の規模や大勢にもよりますが、実際にはそこに同じブースの関係者であってもあえてスーツで立っている人がいたりもします。かく言う私は割りとその立場で現場にいることが多かった部類なのですが、何かしらクレームに発展するような話などイレギュラーな処理を担当したり、あるいはプレスの一次対応をしたりと、役割が分かれていたりしました。

出展の基本的な部分で意味のある制服、そしてその場の統括として居ることを示すという意味のある制服。どちらもアイコン的な意味があるわけです。

 

たとえば何かの工事のときの現場で作業をしている人の制服とそうでない人の制服

例えばです。私はマンションに住んでいますが、ある一定の規模の修理やら何やらがあるときには管理組合として話を聞いたり、あるいは管理組合総会で説明をしてもらうような機会があります。そんな時、いや、別に何を着ててもいいんですけど、たとえば現場の作業着の人とスーツの人っていうのはやっぱり役割が違うんだよねってことが明確になって良いなと思うことがあります。

多分前述のイベントの現場の話とは立場が逆なんですね。イベントの場の場合には自分が何かしら働きかけるほう。逆にマンションの場合には働きかけられるほう。

いずれにせよ、ココに一種の制服効果はあるよねというわけです。

 

そういえば昔からある、ナースの白衣で血圧が上がる話とか

医者が苦手な人が、健康診断で看護師の制服を見て血圧が上がってしまう話ってのは昔からあります。また、警察官やそれに似たような制服を着た警備会社の人が立っているだけで何かしらの抑止力になるって話は当然のようにあります。それぞれ役割に必要な服を着てるわけですが、着ている服が場を作るって事もあるわけで、このあたりの人間の心理というのは一筋縄では行きません。まぁそこが人間の面白いところだとは思いますが。

 

そうそう。そういえば、展示会などの場では基本的に説明員などに社員章などの着用を求めた経験というのは余程特殊な例を除いて経験が無いのですが、現場の統括を担当しているときには状況に応じてあえて顔写真入りの社員章を胸に着けるという事をしていたのを思い出しました。

理由はひとつではなく、何かしらトラブルが起きた場に輪って入ったとき、VIPのお迎えをするとき、自分自身が壇上で説明をするような場に居るときなどなど色々です。ただ、目的は相手に対して自分の立場を明らかにするためという状況ですね。それはそれで面倒くさい事もあるのですが、それも一種の制服効果なのかもしれません。

 

求められる立場や役割というのはその場その場で違い、その状況に如何に対応するかって言うのは程度の差はあれ日常の生活の場からビジネスの場まで色々な訳ですが、立ち居振る舞いとは別次元でのいわゆる制服効果もひとつの表現の方法であるよね、というコトをちょっと考えたり。

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