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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

VDSLで頑張って20MbpsじゃひかりTVは辛いぞ、ということを学んだ

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諸般の事情でインターネット環境を従来のケーブルテレビ系から光系に切り替え中の我が家。そこに更に諸般の事情でひかりTVを導入したのですが、そこでチョイと問題発生。いや、流石に通信事業者に勤め、どちらかと言うと速い系のサービスのマーケティングみたいなのをしばらくやっていた私だからこそ(そんなことない)気が付く(普通に考えれば誰もが気が付く)問題が勃発です。

いや、話は単純。要は速度が足りないんですけどね。

 

要は全部IPにしちゃうと、帯域をガンガンに消費する人がいれば当然パンクするわけで

引かれたネットワークで早速スピードテストをやってみると、大体上下20Mbpsくらい。別に速さを求める必要は無かったので今までは下りで8Mbpsのケーブルテレビ会社のサービスを使っていたのですが、特に上りは桁が違う速さです・・・が、そんなの当たり前。そもそもPicasaとかに写真を上げるときくらいしかメリットは有りませんが、まぁそれはそれ。

で、適当に(いや、ちゃんとですが)LANのHUBに繋ぎこんで普通にPCを使いつつ、ひかりTVのSTBが届いてたのでそれもHUBに繋ぎこんで、とりあえず普通に映ったので、そこはそれ、「おー、簡単じゃん」と感動。

で、適当に(これは本当に適当ですが)番組表から番組を選んで見ていたら、離れたところからカミさんの声が。

「PCがつながら~ん」
「どした?」
「なんにも帰ってこないし、エラーが出てるし」

あちゃー。テレビが帯域を消費しつくしてます。マンションで共有のVDSL環境。スピードテストでは大体20Mbpsくらい出てたけど・・・ とここで冷静に思い出しました。HDのビデオのストリームが必要とする帯域って・・・ しかも、STBがガッツリと帯域を握りこんでしまうと・・・

「そっか。テレビ見ながらネットって無理だ」

結論は簡単です。ってことで、PCを使っていない時間にしかテレビ側を使えないという、通信事業者に勤める自分としては納得せざるを得ない結論。はぁ~

 

因みに現実問題で言うと、コンサバな自分の性格が幸いして

環境自体は色々と変わりつつあるのですが、バックアップ手段やら何やらが無いと落ち着かない元メインフレーマー。インターネット系は解約予定ですがテレビの受像ルートとしてのケーブルテレビは維持することで元から納得しています。ってことで、早晩ひかりTVは諸般の縛りが解けると解約しちゃうかもしれません。

因みにこんな状態では光系での電話なんて当然テレビとは共存できんだろうとか思うわけですが、これまたコンサバな自分は、なんと合間谷アナログの一般公衆回線(つまり電話回線ですね)の契約に拘っています。わざわざ耐震マンションを選んだくらいのビビリなので、災害時に電話局自体がダメにならない限り使える可能性が高いアナログの電話回線を信じる部分がとても大きいんですね。

もちろん、そのアナログの一般公衆回線を今後どうするよって議論が色々出てるのは百も承知。交換機の耐用年数とか諸々あるのも百も承知。でも、とりあえず「頼むから替えてくれ」と言われるまではこのまま使い続けてやるう!位の勢いです。

 

もちろん、そういう環境の選び方や使い方は人それぞれですし、多分唯一の正解は無いと思います。ただ、全部IP化したら何が起きるかとか、それが一戸建てと集合住宅でどういう風に条件が異なり、その結果がどのように異なるかとか、そもそもその回線なりを使って何をしたいのか、そもそも何かしたい意志自体があるのかどうか。

有る意味些細な事ではあるのですが、「全部光にするぜ論」とその反対に「それはいかがなものか論」の両論を静かに眺めつつ、お国レベルの話はともかく自分はどうするよ?ってのを改めて考えてみたりする飛び石連休、です。

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