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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

「紙のダイレクトメール」が運ぶ季節感に「電子メールのDM」は勝負出来るか?

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媒体は何であれ、直接誰かに届けばダイレクトメールでしょ?なんて極論はさておき、いわゆる私信ではないビジネスメールの類で、かつ個人に直接届けたいという種類のモノとした場合を考えたとき、そういえば「電子メールのDM」と言うカテゴリーに含まれるモノに季節感を感じることは無いよなと思ったりします。

いや、感じていない事にいきなり気がつくことはありません。最初から無いモノを理解することはできない。ただ、対比する状況があれば判るものもあるなって思ったんです。

なんだか哲学みたいになってきましたが…

 

季節を感じるお手紙ってのはやっぱり良いモノです。年賀状やクリスマスカードだけでなく、毎年送ってくる季節商品のご案内でもね

いわゆる贈答シーズンとしての「お中元」と「お歳暮」という習慣自体の存在自体が非常に希薄になってきてはいますが、とりあえず正月を目の前にした年末ってのはそれなりに思うところがあります。

基本的な年度が4月はじまりの3月終わりで、嘗てのように年末年始に年越しの大きな意味があるかっていうと西暦年は変わるけど、生活自体に何かしらインパクトがあるわけではないよねって人は多いと思います。かく言う私も、外資に勤めていたころは年度が1月はじまり12月終わりだったので非常に強く年末=年の終わりっていうキモチを持ちましたが、今は余り関係無いですね、正直な話。

ちなみに我が家の息子と娘が通う小学校は前後期性で、幼少の頃の自分が経験した三学期制とは時間軸が違います。夏休みの受け取り方も違いますし、年末年始の受け取り方もやっぱり違う。別にそれが良い悪いっていう話ではありませんが、違うのは事実。

とまぁ色々思う事はあるわけですが、それでも昔からそういう節目に合わせて出てくるモノとかもあるわけでして、そんなひとつひとつの「今年もご注文をお受けしますよ、売り始めますよ」っていうダイレクトメールが来ると、「あ~、そうか。もう今年もそういう時期なんだよな」と思う訳です。

それが私の場合は清酒だったり漬物だったりといった食品関係のモノが殆どなので、より一層感じるのかもしれません。

 

同じ所から来るお知らせでも媒体により季節感が全く違う

私が受け取ってるうモノで言うと、たとえば米国系アパレル企業で通販も元々しっかりやっている企業から来るカタログってのは、それなりに季節感のある表紙を持っていたりします。

でも同じ所から来る「電子メールのDM」の場合、それがたとえイメージをしっかり貼りつけたHTMLメールであっても、いまひとつ季節感を感じることって無い気がします。少なくともワタシの場合。

この差はなんだろう?

 

諸般の事情により紙のお手紙などによるお知らせが無くなって行く理由は百も承知なのですが

いや、もちろん判ってます。そんなの言われなくても。これでもマーケティング系での芸歴は長いほうですから。で、受け取る側のキモチとは別に情報の送り手から言うと効率が優先されるべきだし、慈善事業をやってるのでなければ当然状況に応じて変化してゆくことはとても大事です。

そう。そこに情緒を必要以上に求めてはいけないのは判ります。

 

でも、そんな「季節感」やら「来た感」はWebだったり「電子メールのDM」で感じることは難しいなぁと思う新入社員の頃は新人類と呼ばれたクラスターに居た私は、いまでは既に旧人類なのなぁ?

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