休みの日の朝に、かつて自分が行ったことのある地域の情報に触れて押しつぶされそうなほどの懐かしさを覚える
人生50年近くも生きてくると色んな思い出がそれなりに出来る訳ですが、そんなの全部覚えていられるほど頭が良くもないので、大抵の思い出は単なる思い出として頭の片隅のどこかにしまわれていて殆ど出てくることはありません。でも、何かのきっかけで、それこそ「ぶわぁ~っ!」という感じで記憶の彼方から一気によみがえってくることがあります。もちろん非常に個人的な思い出ですし、都合の悪いところは間違いなく曖昧になっているはずなのですが、だからこその思い出。
胸が押しつぶされそうなほどの懐かしさを覚えるコートダジュール、パリ、そしてジュネーブ
何をかっこいい事言ってるんだという声が聞こえてきそうですが、実は私にとって1980年代後半から1990年代初頭のフランス、特にニースを中心としたコートダジュールとパリ、そして1991年(これはピンポイントですが)のジュネーブってのがとても強烈な思い出を持っている場所なのですが、たま~に雑誌とかテレビの番組とかでこのあたりの情景が出てくると… なんだか胸が押しつぶされそうなほどの懐かしさを覚えるんです。
ちなみにそれぞれの場所に何年も居たとか、そんな話じゃありません。単純に出張に行ったことがあるというだけの話です。たとえ1988年の8月に行った生まれて初めての海外出張がニースに単独出張で、しかも全くフランス語を知らないにも関わらず三週間も居たという強烈な経験があるんですよ。これだけで充分一生モンの思い出が出来た印象があるんですが、今のニースの写真とか出てくると、実は昔とそれほど大きく変わってない部分が一杯あってですね、全くフランス語が判らないけれど初めてコーヒーを頼めたカフェのあたりとか、どうやっても入れなかったビーチが並ぶ海岸沿いの大通り(プロムナード・デ・ザングレ)の雰囲気とかですね、3週間も泊ってたホテルが(大改装して中身は変わってますけど)そのまま建ってるんだとかですね…
あ”~
経験をしたから残るのが「思い出」
もちろんその頃に戻れるわけではないし、その時のその年齢のその立場だったからこその思い出があるわけですが、でも、そんな自分の思いは、ある広告のコピーにつながる部分が出てきたりします。
「モノより思い出」
このコピーの解釈は色々と出来ると思うのですけれど、たとえば今日のこのエントリーの文脈ではどちらかと言うと、「モノから思い出」に近いかもしれませんね。
ま、こんな私にもたまにはそんな感慨にふけることもあるんですよ。