夏休みの甲子園球場、そしてプロのカメラマンのお仕事
今週は夏休み。交通手段についてはそれなりに色々考えた末、結局新幹線で実家のある神戸に戻ってきたのは土曜日。先行してカミさんと子供二人が神戸に戻ってきていた訳ですが、私が居るときに行ったほうが行きやすい場所と言うのもあるわけですが、その一つが甲子園球場。昨年の夏に引き続き、甲子園球場自体と高校野球の雰囲気をちょいと味わいに行きました。
暑さも夏の甲子園の味わいの一つ?
いや、相変わらず暑い甲子園の外野席です。知ってる人は知っていますが、高校野球の大会の場合、内野からアルプス席に至る部分は有料ですが、実は外野は無料で出入り自由なんです。ということで意外にお気楽に見に行けるもんなんですよね。
でも、性懲りもなく報道関係者の機材とかが気になるわけで(笑)
去年甲子園に来た時もそうでしたが、私的にはどうしても報道関係者のカメラ機材が気になります。私自身はおもに自分の子供が被写体ですが写真を撮るのは好きです。ただ、その取り方についてはRawモードで撮って色々と修正して…みたいな事は基本的に殆どやらず、とにかく撮ってしまう系です。
すごく乱暴に分類すると商業写真系ではなく報道写真系、っていう方向かもしれません。
たとえば映像でも音響でも、趣味の頂点的なモノには全く興味がなく、或る意味乱暴だけれどしっかり用途には応えるProfessional系のシステムが大好きなのですが、同じ指向の延長にあるかもしれません。大抵そういう機器や機材の場合、設計段階で想定されている用途以外に使おうとすると死ぬほど面倒くさかったり大変だったり、あるいはそもそも無理だったりする訳ですが、そのあたりの考え方も大好きという、かなりな変態に属する私。やはりスタンドなりベンチ横に巨大な望遠レンズが並ぶ様には心が踊ります。
かなりの変態だよねという自覚はあります(笑)
たとえば今年気がついたこと
相変わらず外野のスタンドに上がるわけですが、今年はまず最初に、バックスクリーンから少し離れたところで観戦です。
で、たとえばこんな感じでグランドが見える訳です。 これはこれで良いのですが、やっぱりバックスクリーンの脇に移動してみます。 私的には、もうグランドの様子は目に入りません。なにしろ目の前には500ミリオーバーの望遠レンズの砲列。スポーツ報道の現場くらいしかこんな光景を間近に見られる事は殆どありません。しかも野球の場合だと、本当に仕切られたフェンスのすぐ向こう。心の中で「うわ~すっご~い」などと思っている私はやっぱり変態だよね、という自覚があります(笑)
で、今回気がついたプロの写真の撮り方の一つの方法
高校野球の場を撮るプロフェッショナルカメラマン、という立場ですから、最終的に自分の媒体、自分が請け負っている媒体などに掲載されなくては商売にならないわけです。私のようにヘラヘラとその場を撮ってる人とは当然ですが全く違う訳です。
その中でも色々と役割分担があったりしますからレンズ、三脚、カメラ自体、そして撮り方そのものが違う訳ですがこの中の一人の方の撮り方にその場で気づきました。いや、明らかに他のカメラマンの方と違っていたんです。
でも、どう違っていた?
簡単に言うと、バッターがスイングしてから一連のプレイが終わるまでシャッター押しっぱなし状態なんです。ビデオ用の自由に動く雲台にこの方のカメラはキヤノンのEOS1でしたが、乾いた小さな「バラバラバラバラ…」という音が数秒間鳴り響きます。うーん、なるほど。こういう撮り方もあるよね、となんとなく理解。
まぁそのカメラマンの方は上の写真にも写っていますが、実は私は初めて実物を見たキヤノンの1200ミリ超望遠レンズを使っていたので、それだけでも「あ~これは普通じゃないな」とは思っていたのですが。
とまぁ、どうしてもなんだか斜め上から物事を眺めてしまう癖が抜けない夏休みです。