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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

【週末料理】 ”お艦”のカレー

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相変わらず週末は殆ど趣味で家族の食事を作っている私ですが、もちろんネタが無いと発想が早晩枯渇するので、やっぱり料理本は見ます。ただし、買い始めるとキリが無いので、大抵は図書館を巡って探す事になるのですが、それでも時々書店で「おぉ・・・」と感動するような本を見かけます。

もっとも、それを買うのか、それとも記憶にとどめてそのうち何か作るときの記憶際限力に賭けるかっていうのはケースバイケースですが。

 

日本のカレーということだと当然外せない海の世界のカレー

海軍カレーという表現を聞いたことがある方も多いと思います。これは旧海軍から現在の海上自衛隊に到るまでの長い歴史があるのですが、実は各艦それぞれのカレーがあります。そのレシピ自体は別に軍事機密(笑)というほどの物ではないのですが、それが紹介される機会というのは実は非常に少なく、存在だけが知られているという種類のモノです。

因みにどのような艦であれ、期間の長短はともかく有る一定期間洋上で活動し、かつその間は基本的に24時間稼動しますから、そこで専門職として食事を作る隊員が乗艦しています。で、日常の食事だけではなく、たとえばある艦で何かしらのセレモニーが開催される場合にはそのための食事も基本的には全部艦内で調理するわけで、その意味ではホテルの厨房がそのままそこにあると思ってもよい世界です。

ただ、残念ながら、そのカレーなり何なりを一般の人が口にする機会というのは殆どありません。何しろ艦の為に存在しているので、どこかの港に着いたからと言って一般公開で訪れた人の為に作る余裕もありません。でも、どんなカレーなんだろ?とはずっと思っていたのですが・・・

 

ようやく見つけた海上自衛隊のカレーレシピ本!

そこにあるのはいわゆるミリメシの世界とは違う食事の世界。で、大抵の方はおそらく驚くと思うくらい、ものすごくマトモに真面目にキチンと調理されたカレーの数々です。でもよくよく考えると、乗艦している隊員にとって最大の楽しみが食事ですし、旧軍からの歴史の中で食事に対する姿勢に非常に大きな力が入っているという事実もあり、本当に素晴らしいレシピの数々。ヘタなカレー本を見るよりも参考になります。

因みにカレー自体は毎日食べられるものではないというのが伝統。何故?って思う方は是非とも自分で調べてみてください。この習慣がひょっとしたら、今後行われるであろう火星やら何やらに向けた長期の宇宙飛行などにも生かされるかも?なんて想像すら膨らむ理由がありますから(笑)

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